角居厩舎 思い出の馬 5撰

今年は定年を待たずして角居勝彦調教師が引退された。新たな目標に向けての潔い卒業ではあるが、いち競馬ファンとしては角居師ほどの実績とスキルを持つ傑物を失うのは、何とも惜しいという感情を拭いきれないのも事実だ。さて、名馬の宝庫・角居厩舎から、筆者思い出の5頭を。

第5位 デルタブルース(01年産・父ダンスインザダーク)
ステイヤーとしての資質が花開いた菊花賞も見事なレースだったが、何と言ってもメルボルンカップだろう。オーストラリアの国民的ビッグレースを日本調教馬が勝つという想像ができなかったから、喜びよりも「えっ!?」という驚きだったことを覚えている。

第4位 ブルーイレブン(00年産・父サッカーボーイ)
Wordenの4*5・6の激しい気性で、名手・武豊をして「僕には無理」と言わしめたクセ馬。しかしその後、見事に立て直して再び重賞を勝たせた軌跡は、若き角居師の苦悩と才能とを表現している。サンデーもミスプロも含まない血統は種牡馬としてみたかった一頭だ。

第3位 トゥエルフスナイト(07産・父キングカメハメハ)
シーザリオの初仔である本馬は仕上がりが遅れ、3歳9月にようやくデビューして見事に勝利。この1戦だけで引退となったが、母の繁殖としての底しれぬポテンシャルを予見させ、後のエピファネイアやリオンディーズ、サートゥルナーリアを導いたとも言えるあのレースは忘れられない。

第2位 シャケトラ(13年産・父マンハッタンカフェ)
中長距離の覇権を期待される中、調教中の故障でこの世を去った素質馬。漆黒の馬体も血統背景も好きで、無条件に応援していたから、あの知らせはショックだった。最後のレースとなった阪神大賞典、唸る手応えの4コーナーは痺れた。

第1位 ウオッカ(04年産・父タニノギムレット)
タニノ同士の美しい配合から生まれた、稀代の名牝。敗戦も少なくないキャリアだが、鮮烈のダービー、驚異の安田記念、情念の天皇賞など、記憶に残るレースが多い。中でも最後の勝利となったJCは、早め先頭からゴールまでしのぎきったその頑張りに、自分の馬券を忘れて見入ってしまった。

もちろんこの他にも、ヴィクトワールピサやカネヒキリ、ルーラーシップなど印象深い名馬は数え切れない。ご自身が述懐されるように短距離の活躍は少ないものの、所属馬それぞれが個性的だったように感じる。平成の競馬史を彩る鮮やかな色彩こそが角居厩舎であり、その功績は決して色褪せず語り継がれるだろう。

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素晴らしき勝利、美しき敗北

これほどにワクワクした感情を持ってジャパンカップを迎えるのは、もしかしたら今世紀になって初めてかもしれないと考えていた。90年代JCのカオス感とは質が異なるが、アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトという稀代の名馬が集った今年のJCは、その純粋な磁力で私の感情を湧き立てたのだ。

アーモンドアイにとっては、最後の「証明」だった。
2歳時から尋常ならざる脚でタイトルを積み重ね、現役のみならず本邦競馬史上においても最強の一頭であることを証明し続けてきたアーモンドアイ。引退レースのJCでも素晴らしい勝利を飾り、それまでの評価が本物であることの最終証明になった。

コントレイルにとっては、持たざるものの「証明」だった。
2歳時から配合にべた惚れし追いかけてきた私はこれレースでも本命を打った。そして、一流のアスリートであるが一流の勝負師ではない福永祐一が、あの位置にコントレイルを導きレースをさせたとき、このコンビが持たざるものを見た。ネガティヴな意味では決してなく、パーフェクトたり得ない競走馬にとって、それを知ることは貴重という意味だ。飛行機雲という名の名馬と福永騎手が、今回の美しき敗北の意味を知り、これからさらなる高みへと飛翔していくことを願わずにいられない。

デアリングタクトにとっては、価値の「証明」だった。
同世代牝馬3冠がどれだけ価値のあるものか、それは新たな戦いのステージでしか証明できない。そしてこれまでとはレベルの異なるレースにおいて、結果として届かなかったとものの、3冠牝馬の称号が決して看板倒れでない価値を孕むことを、自らの末脚で証明した。

総括すれば、絶対女王アーモンドアイに3歳の俊英が挑んだものの、(騎手の胆力を含めて)力の差を見せつけられたということになろう。しかしそれぞれの競走生活において、非常に意味のある挑戦であり、レース内容であり、結果であったのだと私は感じている。

さらに言えば、キセキの大逃げやカレンブーケドールとグローリーヴェイズの粘りもまた素晴らしく、このJCを名勝負にした大きな要因であったことも間違いない。

夕日が勝者を照らす晩秋の府中競馬場で、来年は歓声を送れる日々が訪れんことを。

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風は吹いていた

11月とは思えない麗らかな日差しと、競馬場とは思えない奇妙な静けさ。そして吹き付ける強風を、場内の実況アナウンスが伝えていた。

コロナ禍の中、府中(東京競馬場)の指定席が当選したので臨場してきた。

アイネスフウジンの熱狂のダービーから始まり、トウカイテイオー、サンデー旋風、エルコンドルパサー、サイレンススズカ、ディープインパクト、ウオッカ・・・・自分にとって府中は競馬の原点であり、現在地でもあり、もしかしたら未来かもしれない。

数え切れない出会いと別れを経験したここ府中でも、初めてだった。枯れ葉が風に流れてゆく音が聞こえるほどの静寂だ。

足りないものは、人間の熱だ。G1で浮かれるオイオイ勢ではなく、ひたすら競馬新聞を凝視して馬券を買い、「そのままっ」だの「よしデキた!」だの叫ぶおじさんの熱だ。競馬場に来てホッとするのは、そういった人間のどうしようもない性(さが)を目の当たりにすることができるから、なんだ。

紙馬券もいい。当たっていればなおいい。

府中の街並みも移り変わるが、変わらないものもこの風景にはある。きっと。

競馬場には光と影がある。残酷なまでに、美しいほどに。勝者と敗者を見つめるのもまた避けられぬ人間の営みなのだろう。

旧友と立ち食い蕎麦をすすり、馬券の健闘を祈りあい、別れた。

最終レースは、府中も阪神も金子だった。やはり競馬は金子だった。

風は相変わらず強かったが、それが向かい風なのか追い風なのかは自分次第なののかもしれない。夕日に浮かび上がる富士山のシルエットは得も言われぬ美しさで、またこの場所で幾多の素晴らしい競馬が繰り広げられることを願いながら家路についた。

また来るよ。

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一瞬と永遠の間

もともとこのブログは一口のことを書く目的でないので、出資馬に対する想いなどを書くことはあまりないのだが、今日は残して置きたいと思う。

トロワゼトワルのことだ。

ノーザンファームが誕生する前からの古いファンである私にとって、畏怖や反感や尊敬や憧れの原点は、社台ファームだった。その社台の黄色と黒の縦縞勝負服を背に出資馬が古馬のG1に出走するという事実は、単なる感動や緊張というのではない、奇妙な幸福感をもらたすものだった。

そして、自分なりの想いを込めて競馬を長年観ていると、稀に、レースでの一瞬が永遠に感じられることがある。

例えばトウカイテイオーがダービーの直線で先頭に立ったとき。

例えばライスシャワーが思い出の淀で減速していったとき。

*エルコンドルパサーが凱旋門賞で*モンジューを引き離したとき。ウオッカがジャパンカップで僅かなリードを最後までゆずらなかったとき。

そして今日、トロワゼトワルが4コーナーを先頭で回り、稀代の名馬アーモンドアイに並ばれるまでの僅かな間。

悲しいときも、嬉しいときもある。一瞬と永遠の間に感じるそれは、何なのだろう。
それがわからないから、競馬を続けているのかもしれない。

今日の状況下、現地で見届けることができなかったのは残念ではあるが、忘れ得ないレースになったこともまた事実。騎手を含めた関係者には感謝しかない。

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寄稿しました

ライトノベル作家にして競馬をこよなく愛する蒼山サグ先生が主催した合同誌『蒼山サグ的競馬読本(創刊号)一口馬主入門』に寄稿させていただきました(このブログで公開した文章に加筆修正したものです)。

一口馬主をテーマに、多彩な執筆者がそれぞれの切り口で綴った一冊です。

冬コミ『3日目月曜日 南地区 "マ" ブロック 25a』にてお待ちしておりますので、興味のある方はぜひ足をお運びくださいませ。

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世界の牝系100に追加する(4)

【Goofed】

本家では選から漏れた17号族から、レディースH勝ち馬Goofedの牝系をチョイス。
このボトムラインで最も有名なのは、ジャックルマロワ賞を制したLyphardで異論はないだろう。同馬は引退後、*ダンシングブレーヴやAlzaoなどの父となり、歴史に名を残す大種牡馬となったのは周知のとおりだ。

Lyphardの半妹Nobiliaryは牝馬ながら英ダービーで2着したが、後継には恵まれなかった。

Dumfriesの分岐は広く枝葉を伸ばしているが、中でもFlower AlleyはトラヴァーズSを勝ち、種牡馬としても*アイルハヴアナザーを送り出した。またFlower Alleyの母*プリンセスオリビアは後年輸入され、産駒のトーセンラーとスピルバーグはともに切れ味鋭い末脚を武器にG1馬となった。両馬はGoofedを5*5・5で持つ。

千代田牧場が導入したLyphardの半妹*バーブズボールド。サイレントキラーやシンコウバーブなど個人的に思い出深い馬名が並ぶこのラインの一等星は、日本調教馬として初めてヨーロッパG1を制した快速牝馬*シーキングザパールだろう。その仔*シーキングザダイヤはダート戦で活躍後、チリで成功種牡馬となっている。

また近年、Enthrallerを経た分岐からはアレスバローズやソルヴェイグなど短距離で結果を出すスピード馬が目立ち、今後の伸展が期待される。

Lyphardは種牡馬としてはもちろん、ディープインパクトやハーツクライの母系にもその名を残している。Lyphard以外のラインも各地で拡がりをみせており、今後も世界の馬産に影響力を持ち続ける牝系と言えるだろう。

 

Goofed 1960 F-17   
|Lyphard(ジャックルマロワ賞/米仏リーディングサイアー)
|Barcas(ボーリンググリーンH/種牡馬)    
|Nobiliary(ワシントンDC国際・英ダービー2着他)
|Dumfries
||Diamond Spring
|||Diavolina
||||Go Boldly(ヴィシー大賞典3着)
||||Golden Way
|||||Ashkal Way(サイテーションH)
|||||Sentiero Italia(レイクプラシッドS他)  
|||Diamantaire
||||Devika
|||||Donatello(ゴルデネパイチェ2着)
|||Dance Image
||||*プリンセスオリビア
|||||Flower Alley(トラヴァーズステークス/種牡馬)
|||||Flowerette
||||||Arraignment(ブリテッシュコロンビアダービー3着)
||||||*オールステイ(きさらぎ賞5着)
|||||ブルーミグアレー(フローラS3着)
||||||ランブリングアレー(フラワーC3着)
|||||トーセンラー(マイルCS/種牡馬)
|||||スピルバーグ(天皇賞秋/種牡馬)
||||Interneto commander(ジャマイカ2歳牝馬チャンピオン)
||Dance Review
|||No Review(サンタバーバラH他)
|||*ダンスオンザコースト
||||ケイツーパフィ(クイーンS3着)
||||キングリファール(日本テレビ盃3着)
|||Dance Colony(アディロンダックS)
||||Gold Colony(ブッシャーS2着)
||||Big Prairie(種牡馬)
||||Cho Cho San
|||||Blueskiesnrainbows(スワップスS/種牡馬)
|||||Choo Choo(サンフランシスコマイル3着)
|||Promenade Colony
||||Promenade Girl(スピンスターS3着)
|||||Cavorting(テストS/オグデンフィプスS他)
|||||Thrstforlife(ベストパルS3着)
|||||Moon Colony(ペンマイルS)
||Dumfries Pleasure
|||Urbane(アシュランドS/ハリウッドスターレットS他)
||||Suave(ノーザンダンサーS/ジョッキークラブGC2着他)
||||Worldly(オハイオダービー2着/種牡馬)
|||Karsavina(愛オークス3着)
|Anya Ylina
||Ready for Action
|||Major Force(テトラークS)
|||Tasha’s Dream(メイヒルS2着)
|||Dancing Action(ペルー・ベナビデス&カンセコ賞他)
|||Miss Highjinks
||||Azzurro(インド・ラマスワニーステイヤーズC他)
|Tertiary
||Kefaah(ブックメイカーズクラシック/種牡馬)
||*プライマリーⅡ(輸入種牡馬)
||Ixtapa
|||Dark Nile(オカール賞2着/種牡馬)
|||Clear Spring
||||Spring Style(ロバートJフランケルS)
|*バーブスボールド
||Hooked Bid
|||*カーフィリィ
||||ホワイトハピネス(京都大賞典3着)
||*フックライン
|||ブランシュネージュ
||||グリム(レパードS・名古屋大賞典他)
||Miss Marbles
|||Smile of Desire
||||Vo Heart(豪・シャンペンクラシック)
||Magical Miss(豪・VRCオークス他)
||Thorn Dance(種牡馬)
||Page Proof
|||*シーキングザパール(NHKマイルC・モーリスドギース賞)
||||*シーキングザダイヤ(フェブラリーSなどG12着9回/種牡馬)
|||プルーフオブラヴ
||||リビングプルーフ
|||||テトラドラクマ(クイーンS)
||リファールニース
|||リファールカンヌ
||||ブルドッグボス(JBCスプリント3着・クラスターC)
|||ジューンブライド
||||コメート(ホープフルS2着/種牡馬)
|||ビッグフリート(関屋記念3着)
|||マヤノスターダム(阪神ジャンプS)
||サイレントキラー(ラジオ短波賞2着)
|Enthraller
||Excited Regent
|||Kendel Star(ビルスタットS2着/種牡馬)
||*エンスラーリングレディ
|||エンスラーリング
||||タイセイエトワール
|||||アレスバローズ(CBC賞/種牡馬予定)
||*アイリッシュカーリ
|||ソルジャーズソング(高松宮記念3着)
|||アスドゥクール
||||ソルヴェイグ(フィリーズレビュー)
||||ドロウアカード(フラワーC3着)
|||エールブリーズ(京王杯SC3着)    

ここでいったん、この追加企画は小休止とします。また機を観て追加するかもしれませんので、気長にお待ちくだされば幸いです。

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世界の牝系100に追加する(3)

【Bitty Girl】

Bitty GirlはクインメアリーS等を勝って1973年の英最優秀2歳牝馬となった快速馬で、主にNijitとSue Warnerの2頭の後継牝馬によってボトムラインが広がっている。

前者からはアーカンソーダービーを制して米クラシックで活躍したBodemeisterとデルマーデビュタント2着Fascinatingの兄妹や、ラトロワンヌS勝ち馬She’s a Julieなどが出ている。本邦においては*キングナムラやケイアイエレガントなどもこの一族だ。

一方のSue WarnerからはBCジュベナイル馬Action This Day、ドバイで活躍したLord Admiralなどが輩出された。BCスプリント馬で社台スタリオンが導入した期待の種牡馬*ドレフォンはAction This Dayの甥にあたる。

この牝系の最も新しい輝きは、今年(2019年)の英オークスやヴェルメイユ賞、英チャンピオンズ・F&Mを制したStar Catcherである。

概観すると活躍馬の出現にややムラのある牝系ではあるが、名牝Star Catcherの登場と、*ドレフォンの導入というタイムリーな話題を供給しており、今後の拡がりに期待を込めての選出とした。

Bitty Girl 1971 1-F  
|Nijit (コティリオンS3着)
||Spanish Parade
|||Parade Queen(ミセスリヴィアS)
||||Obay(サウジ・国王杯2着)
||||Kydd Gloves
|||||*タクトフリー
||||||Ambassadorial(コリアカップ3着)
|||||She’s a Julie(ラトロワンヌS)
||||Untouched Talent(ソレントS)
|||||Bodemeister
|||||(アーカンソーダービー/ケンタッキーダービー2着/種牡馬)
|||||Fascinating(デルマーデビュタント2着)
|||||Top Billing(ファンテンオブユースS2着)
|||*キングナムラ(中日スポーツ賞4歳S2着)
|||Post Parade
||||Lemon Law(ロシア・イントロダクションS2着)
||||*ケイアイライジン(プリンシパルS)
||||ケイアイアレガント(京都牝馬S)
|Beaudelaire(モーリスドギース賞/種牡馬)
|*ワラダー (輸入繁殖牝馬)   
|Sue Warner
||Najecam(プリンセスS2着)
|||Action This Day(BCジュベナイル/種牡馬)
|||Eltimaas
||||*ドレフォン(BCスプリント/種牡馬)
||Lady Ilsley
|||Lord Admral(ジェベルハッタ/タタソールズゴールドC3着他/種牡馬)
|||Lynnwood Chase
||||Pisco Sour(ユジェーヌアダム賞)
||||Cannock Chase(カナディアン国際/種牡馬)
||||Star Catcher(英オークス/ヴェルメイユ賞)
||Quiet Down
|||Quiet Meadow(イートンタウンH他)

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世界の牝系100に追加する(2)

【Kalila】

半兄に仏ダービー馬で名種牡馬となるVal de Loir、半妹に英オークス馬Valoisを持つKalilaを祖とするボトムラインである。

Kalilaの2番仔でサンタラリ賞馬Lalikaは母国フランスを中心にその枝葉を広げていて、3兄妹でG1を勝ったWe Are(オペラ賞)・Call The Wind(カドラン賞)・With You(ロトシルト賞)や、2018年の仏1000ギニー馬Teppalの名が連なっている。香港ヴァーズの勝ち馬Dominantもこの一族出身だ。

4番仔となるRoi Learはヴェルテメール夫人(夫はシャネル創業者のひとりピエール・ヴェルテメール)の勝負服で1973年仏ダービー馬に輝いている。

Lalika以外の後継牝馬からはバラエティに富んだ活躍馬が出ている。オペラ賞馬Athykaやその仔でフランスからアメリカに移籍しオークローンHを勝利したAtticus、ドバイWCで3着に善戦したAllybar。MoohaajimはミルリーフSを制して種牡馬となり、またアポロマーベリックは中山グランドジャンプを勝っている。

また*ラキオーラは本邦輸入後は活躍馬を出せなかったが、その末裔にはJC馬*ランドの後継種牡馬として貴重な父系を継ぐScaroがいる。さらに、地味な出自ながらBCマイル連覇など北米の芝路線を制圧した栗毛の快速馬Wise Danもこの一族だ。同馬はエクリプス賞年度代表馬に選出された名馬で、芝を主戦場としたマイラーとしては史上初の快挙となった。

Kalila 1961 F-5
|Lalika(サンタラリ賞)
||Lerida
|||Bellarida(ロワイモヨン賞)
||||Forty Bells
|||||Jummana
||||||Another Party(ボワ賞2着)
||||||Teppal(仏1000ギニー)
||||Bayourida(ノネット賞2着)
|||||Bee Charmer(シカモアS2着)
|||||Tatterdemalion
||||||Miss Laa Di Da(ダンスデザインS3着)
||||Bellona(ペネロペ賞3着)
|||||Es Que
||||||Dominant(香港ヴァーズ、クイーンマザーメモリアルC)
||||In Clover(フロール賞)
|||||We Are(オペラ賞)
|||||Call the Wind(カドラン賞)
|||||With You(ロトシルト賞)
||||Belesta
|||||Assign(豪・ハーバートパワーS)
|||||Giuseppe Piazzi(ノルウェー・オスロC)       
|Princesse Kali (ベルドニュイ賞2着)
||Athyka(オペラ賞)
|||Atticus(オークローンH/種牡馬)
||Princesse Kathy
|||Athyka
||||Miss Lago(ロワイヤルオーク賞2着)
|||Irika
||||Allybar(マクトゥームチャレンジR2・ドバイWC3着)
|||Kiriyaki
||||Thunder Dragon(ジムクラックS3着)
|||Toujours Irish
||||Dubai Surprise(リディアテシオ賞)  
||Aspern
|||Cudas(リュパン賞・仏ダービー3着)
|||Priscess of Tides
||||Vitakine(ブラジル・カシアス公爵賞)
|||*ファスタ(ミセスリヴィアS2着)
||||オメガファスター
|||||アポロマーベリック(中山GJ)
|||Theoretically(デルマーオークス2着)
||||Niagara Causeway(東京シティH・種牡馬)
||||Thiella
|||||Moohaajim(ミルリーフS・種牡馬)
|Roi Lear(仏ダービー)    
|Kara Sou 
||Touch of Pink
|||Roseate wood
||||Rosensturm(チェコで種牡馬)  
|*ラキオーラ(クレオパトル賞2着)   
||Askmysecretary
|||Carsona(ハリウッドオークス3着)
|||Lisa Danielle
||||Our Royal Dancer
|||||Bailando Voy(パセアナ賞)
||||Successful Dan(アリシーバS他)
||||Wise Dan(BCマイル他/米年度代表馬)
||Saquiace
|||Sky Dancing
||||Scaro(オイロパ賞/種牡馬)
||||Sound(ベルリン大賞2着)    

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世界の牝系100に追加する(1)

平出貴昭さんが『覚えておきたい世界の牝系100』を上梓された。5年前の『日本の牝系100』出版の際には8牝系を追加するという勝手な企画を当ブログで展開させてもらったが、今回も便乗して、独断と偏見で追加の牝系をいくつか紹介していきたい。

No Class

カナダ生まれのNo Classは競走馬としては凡庸であったが、引退したのちに歴史に名を残す繁殖牝馬となった。2番仔のClassy 'n Smartがカナダ最優秀3歳牝馬に、3番仔Gray Classicと4番仔Legal Classicがいずれもカナダ最優秀2歳牡馬に輝く。さらに5番仔のSky Classicはロスマンズ国際やターフクラシック招待を勝ってアメリカの最優秀芝牡馬に輝いた。

Classy 'n SmartはBCディスタフ勝ち馬のDance Smartlyや*スキャターザゴールド、Dancethruthedawnといった重賞馬を産んで枝葉を広げた。この一族には良血を買われて種牡馬入りした牡馬も少なくない。

一族の名をさらなる高みに押し上げたのは、Smart Strikeだ。フィリップ・H・アイズリンハンデキャップ(G1)を勝って種牡馬入りした同馬はアメリカで種牡馬入り。覇王Curlinを筆頭に芝ダートの双方で活躍馬を排出し、ついには北米リーディングサイアーに輝いたのである。

本邦関連では、*スキャターザゴールドが種牡馬として輸入されたほか、ハッピースプリントや*ラヴェリータなどがダートでその資質の高さを証明している。

No Classとは「まったくダメ」という意味だが、その名と裏腹に、Nothern DancerやNijinskyを産んだカナダが誇る素晴らしき牝系といえよう。

No Class 1972 F-23
|Classy 'n Smart(加オークス/加最優秀2歳馬)
||Secret N Classy(種牡馬)
||Dance Smartly(BCディスタフ)
|||Dance Brightly(種牡馬)
|||Seek Smartly(種牡馬)
|||*スキャターザゴールド(クイーンズプレート/種牡馬)
|||Dancethruthedawn(ゴーフォーワンドH)
||||Danceinthesunlight
|||||Moreno(ホイットニーS)
|||Dance to Distny(種牡馬)
|||Dance with Ravens(種牡馬)
|||Dancethruthestorm
||||Danceforthecause
|||||Say the Word(キングエドワードS2着)
|||Danceinthesunshine(種牡馬)
||Whispered Secret
|||*マーゴーン
||||ハッピースプリント(東京ダービー/NRA年度代表馬)
||Seattle Classic
|||Go Classic
||||*ラヴェリータ(エンプレス杯他)
|||Hello Classic(加最優秀2歳牝馬)
|||Fleet of Foot
||||His Race to win(オンタリオダービー)
||||Torreadora
|||||El Tormenta(ウッドバインマイル)
||Smart Strike(北米リーディングサイアー)
||Dance Swiftly
|||Paiota Falls
||||African Ride(ポルトマイヨ賞2着)
|||West Coast Swing(レイヴンランS2着)
|||Speightster(ドワイヤーS/種牡馬)
|Gray Classic(加最優秀2歳牡馬)
|Regal Classic(加最優秀2歳牡馬/種牡馬)
|Sky Classic(ロスマンズ国際/BCターフ2着/アメリカ最優秀芝牡馬)
|Classic Slew
||Surging River(種牡馬)
||Ford Every Stream(加マリーンS3着/種牡馬)
||Go First Class
|||Silver Ticket(キングエドワードH)
||Classic Soul
|||Speedy Soul(ウッドバインオークス3着)

*牝系表作るのに精一杯で、表記はブラックタイプ方式に準拠していません。あしからずご容赦ください。
*本家と違いファミリーナンバー順の紹介ではありません。

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三里塚のマロニエ(3)

御料牧場の敷地内に建設された御文庫。

成田市の資料によれば、昭和13年頃から、地元では「秘密の防空壕が造られるようだ」との噂が流布していたという。実際にその建設が宮内省から建築会社の 間組(はざまぐみ)に建築が発注されたのが昭和16年、そして完成したのが同年12月8日と記録されている。日本海軍がオワフ島の真珠湾を攻撃し、アメリカとの全面戦争に突入したまさにその日である。

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