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2羽の鷲、王座に届かず

未知の距離を争うという舞台設定に、毎年にわか血統論がスポーツ紙をにぎわす菊花賞。自分も馬券検討における血統のウェイトをいつもより増してみたりするから、もちろんそんな風潮を笑ったりはできないわけで。

今年の菊は、「Hyperionの数」をキーワードに予想を組み立ててみた。

 
21世紀に入ってからの菊花賞は、ディープインパクトを除くと1番人気の馬がすべて負けている。それら5レースについて血統表をつらつら見ていたところ、勝ち馬はHyperionのクロス数が負けた1番人気馬よりも多いこと気づいた。

ソングオブウインド(11) > メイショウサムソン(4)
デルタブルース(9) > ハーツクライ(6)
ザッツザプレンティ(7) > ネオユニヴァース(5)
ヒシミラクル(3) > ノーリーズン(0)
注:数字は8代までに出現するHyperionの単純数(以下H数)であり、
  位置や血量などは考えていないお遊びですので。あしからず。

今年の出走馬のH数を調べると、最も多いのがフサイチホウオー(13)、続いてタスカータソルテ(12)。しかしこの2頭を中心に据えるには大きすぎる不安も同居しているのだ。

上記のH数の法則には例外があって、ジャングルポケット(9)がマンハッタンカフェ(5)に敗れた2001年がそれである。*トニービン産駒は中距離以上に強さを発揮するイメージがあるが、実は3000m以上のレースでは全49戦で2勝のみ、生粋のステイヤーであるエアダブリンが挙げた2勝を除けば勝った馬はいない。京都に場所を限定すると28戦0勝2着3回という散々な成績。ジャンポケやウイニングチケットらのGⅠ馬でさえ、結局はこの舞台では勝ちきれていないというわけだ。(障害戦を除く)

自分なりの表現で言えば”トニービンのギアは不可逆的”で、徐々にペースアップして直線で爆発する<緩→急>を得意とする反面、長距離レースにありがちな<急→緩→急>の走りは上手くないのである。そのトニービンらしさを良くも悪くも継いでいるジャングルポケット産駒もまた、同じ傾向だろうと踏んでいる。

結論としてジャンポケ2騎はふるい落とし、次にH数の多い◎アルナスライン(9)からドリームジャーニー(9)ホクトスルタン(8)エイシンダードマン(7)らを相手に手広く流すことにした。1番人気のロックドゥカンブ(6)はその潜在能力を認めつつ、キャリアの浅さをカヴァーするだけの力差はないとみて△まで。

結果は皆さんご存知のとおり。わし座とこと座を意味する「2羽の鷲」ことAl Nasrainは王座にわずか届かなかったが、アサクサキングス(6)も薄めに押さえたためなんとか的中、かろうじて浮いた。ふう~血統馬券は疲れるのお。

・・・・と、レースが終わってから気づくのだ。そんなややこしいコトを考えなくても、前哨戦(重賞)好走馬たちを素直に買えば当たっているという事実に。そしてまたどっと疲れを感じるのだが、その疲れこそが血統好きの自虐的な喜びなのだから仕方がない。

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