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甘美なるシュガーメープル

季節はずれの台風一過、府中は好天に恵まれて何とか稍重まで回復した。とはいえ高速馬場にならなかったのは、サムソンにとっては追い風だったろう。

一方、モンマスパークのBCは水が浮くような馬場状態で行われ、sloppyのクラシックはCurlin、softのターフはEnglish Channelが明白な差をつけた勝利を収めた。

それにしてもカナダ馬産の力、侮れないと再認識した結果だった。

 

Curlin、English Channelはいずれも、Smart Strikeの産駒。

Smart Strikeは1992年カナダ産のミスプロ直仔で、Dance Smartly(カナダ3冠、BCディスタフ・GⅠ)を半姉に持ち、近親をSky Classic、Dancethruthedawn、*スキャターザゴールドなどの重賞馬が彩るカナダ屈指の名牝系出身。自身はマイル前後を活躍の場とし、4歳時にはアメリカに遠征するとフィリップ・HアイスリンH-G1を勝利している。種牡馬としても上記2頭に先駆けてフリートストリートダンサーがJCダートを制した。

今回のBCでいえば、ディスタフ馬Ginger Punchは父Awesome Againも母もカナダ産馬だし、既出Curlinの母父Deputy Minister(とその父Vice Regent)はカナダが産んだ名種牡馬である。またクラシック7着に沈んだものの古馬のエース格として期待されたLawyer Ronの父Langfuhr、3年前のターフを勝ち4年連続参戦のBetter Talk Nowの父Talkin Manもまたカナダ産馬なのだ。

世界の競馬地図の中でカナダは北米にカテゴライズされ、アメリカの一地域という文脈で捉えられることも多い。BCをウッドバインで開催するなどレース体系において密接な関係にあるのは確かだが、こと馬産という点でいえば、革命の血ノーザンダンサーやニジンスキーらを持ち出すまでもなく厳然たる存在感を示し続けている。

参考に近年日本に輸入されたカナダ産馬を調べてみた。現2歳~15歳までを対象にすると74頭がJRAで競走馬登録され、うち45頭が勝ち星を挙げている(地方交流レースを含む)。JRAでの重賞勝利はないが、ジョンカラノテガミ、ユノピエロ、オレゴンガールなど堅実に走っているという印象だ。

日本で言えば影響が大きいのはカナダ生まれの種牡馬の方。*ノーザンテースト御大を筆頭に*パークリージェント、*アフリート、*チーフベアハート、*スキャターザゴールドなどが成功を収め、そのポテンシャルを証明している。ちなみにマーベラスサンデーの祖母*モミジもカナダの牝馬チャンピオンになった名馬だが、早田光一郎氏がカナダ国旗のシュガーメープル(=サトウカエデ)をモミジと誤解して命名した、というのはご愛嬌。

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