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薔薇の宿願

前回からの連想記事その2

フサイチゼノン&アグネスゴールド兄弟の母はエリザベスローズ。アメリカから輸入された祖母*ノーベンバーローズから広がっている母系で、他にクリスマスローズや上記兄弟のさらに全弟となるリミットレスビッドなどが出ている。

自分などはかつて「薔薇一族」と言えばこのファミリーを想像したものだが、いまやこの称号を代名詞としているのは、いわずも知れた*ローザネイの一族である。

 

*ローザネイはShirley Heightsを宿して社台グループに輸入され、生まれたのがロゼカラーだった。ロゼカラーはNasrullahとPrincequillo(いわゆるナスキロ)のニックスクロスらしい切れ味を持った牝馬だったが、阪神3歳Sで追い込みきれず5着に敗れたのが、この一族の宿願の始まりになる。

*ローザネイはその後、ロサード、ロゼダンジュ、ヴィータローザ(いずれも父はSS)などを産んだ。またロゼカラーはローズバド、ローゼンクロイツ、テューダーローズらの母となり、ロゼダンジュやアルバローズらも繁殖牝馬入りして産駒を送り出している。

この一族、現3歳上で馬名登録された12頭は全馬が出走し11頭が勝ちあがっている(未勝利はアルバローズだけ)。そのうち5頭が重賞ウイナーとなり延べ14ものグレードレースを獲っているのだから、資質の高さは疑う余地がないだろう。

しかしである。どうしてもG1だけには手が届かないもどかしさが、薔薇に因んで統一された馬名と共にこの一族を有名にしている。

G3出走57回 (9-10-5-33) 勝率15.8% 連対率33.3%
G2出走41回 (5-6-4-26)  勝率12.2% 連対率26.8%
G1出走32回 (0-3-2-27)  勝率0.0% 連対率9.4%

2着3回はいずれもローズバドだから、これを除けば実は連対した馬さえいないということだ(ローズバドのエリ杯は単勝で勝負した。あれ以来、自分もこの一族に付き合い続けては散財しているわけで)。
G1の壁といえばそれまでだが、大舞台での勝負弱さは際立っている。追込み脚質だとか府中が苦手だとか・・それらしい理由はいくつかあげられるが、一皮剥ける「何か」が足りないのだろうか。

初期の活躍馬を父として支えたサンデーサイレンスが没して早5年、ローズバド産駒ローザブランカがデビューするなど、この一族の物語は次章に引き継がれた。宿願が叶う日を待ち望みたいが、競馬は皮肉なものだから、案外*ノーベンバーローズ一族の方が先にG1を獲ったりして。

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