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黄金の鉱脈

かつて、ある一口馬主クラブでSeeking the Gold産駒の外国産馬を持ったことがある。
弟にも活躍馬が出たがそれは後年のことで、当時は単に馬体の良さと種牡馬のブランドに惹かれたのが、決して安くない出資を決めた理由だった。

Jazil(ベルモントS)やDubai Millennium(ドバイWCなどG1を4勝)を送り出すなど世界的種牡馬であるSeeking the Gold、日本での成績はどうであるか調べてみた。

 

本邦で最初に登録されたSeeking the Gold産駒は大樹ファームが持込で生産したメガロ。7戦3勝をあげたこの牝馬に始まり、産駒たちが次々輸入(持ち込み)されて活躍する。

1996年にデビューしたシーキングザパールは、鮮烈な切れ味を武器にNHKマイルCなど重賞6勝、そして日本調教馬としては初めて欧州G1制覇(モーリスドギース賞)という偉業を成し遂げた。その後もマイネルラヴ(スプリンターズS)、ゴールドティアラ(南部杯)、シーチャリオット(東京ダービー)、シーキングザベスト(武蔵野S)らが重賞ウイナーとなっている。

このように「マイルやダート重賞で強い」というイメージもあるSeeking the Goldだが、注目すべきはむしろその勝ち上がり率の高さだった。JRAに登録された3歳以上の産駒は59頭のうち47頭が勝利し、勝ち上がり率が80%に迫っている。サンデーサイレンスが約65%、同じ外国種牡馬の有名どころではCaerleonやA.P.Indyがいずれも50%そこそこだから、Seeking the Goldの数字は刮目に値する。(地方競馬での成績を除く)

一方、欧米主要国を含めてのデータでは、2007年11月時点での出生数839頭→出走数635頭→勝利頭数434頭となっている。単純比較はできないが、出生数の9割が上記でいう<登録>に至ると仮定すれば勝ち上がり率は57%程となる。数字だけの話とはいえ、こうしてみるとSeeking the Goldは、恐ろしく日本の競馬に適性が高い種牡馬なのだ。

さて冒頭の話。
私が出資していたSeeking the Gold産駒、レディブロンドは5連勝しG1にまで出走できたから、まさに金を掘り当てた思いだった。ところが、本当の黄金の鉱脈はそのさらに下にあった。デビュー前は「ブロンドの弟」と呼ばれ、後に不出生の名馬となるのが、他でもないディープインパクトというわけである。

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