ダーレー社 社内異動
北半球ではシーズンが終盤となり、次々と現役馬の種牡馬入りニュースが伝わってきている。アメリカではSS産駒Silent Nameや9億円馬Mr Sekiguchiもスタッドイン。
日本では昨日、ダーレーがアドマイヤムーンの種付料を500万と発表したニュースが流れている。と同時にダーレーは日本での種牡馬陣容を発表したのだが、なんと*ディクタットも日本で供用するという。
*ディクタットは*ウォーニングがヨーロッパに残してきた産駒のG1ウイナー(モーリスドギース賞、スプリントC)で、日本でも京王杯SCと安田記念に出走したから、ゴドルフィンブルーの勝負服と共に記憶に残っている方も多いだろう。母の*アルヴォラも、*ディクタットの活躍以前に日本に輸入されている。
引退後はモハメド殿下のダルハム・ホール・スタッドで種牡馬となり、2002年に初年度産駒が生まれている。これまでRajeem(G1・ファルマスS)の他、Short Skirt、Diktatorialなど4頭がG3を勝っているが、正直なところ種牡馬成績としては物足りない結果と言わざるをえない。
他の*ウォーニング産駒や自身が示したように、力勝負というよりはスピードに持ち味を見せる父系だ。適性を考慮した上での日本行きDIKTAT(ドイツ語で強制命令の意味)なのだろう。新天地に可能性を求めるという選択は悪いとは思わない。
悪くはないがしかし、*ディクタットまで持ってきてしまうと、向こう(欧州)でこの貴重な父系を継いでいけるのか、という心配が生まれる。残してきた世代から活躍馬が出る、という父と同じパターンを踏めればよいのだが・・
自分にとってはアドムーの種付料より、こちらの方がずっとインパクトがあるニュースなのだった。
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コメント
こんばんは。
先刻は書き込みをいただきまして、
ありがとうございましたm(_)m
血統に関する、とても楽しい話が掲載されていて、
大変興味深く拝見させていただきました。
ご一緒のインディスユニゾン06にはおおいに活躍
をしてもらって、楽しませてほしいですね♪
それでは、今後ともよろしくお願いします!
投稿: ka2 | 2007年11月 4日 (日) 00時21分