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気まぐれな太陽神

競馬を始めたころの記憶は鮮やかで思い出深い馬が多いものだが、今週のG1マイルチャンピオンシップで云えばダイタクヘリオスだろうか。

ダイタクヘリオスは1991年と1992年のマイルCSを連覇し、その他に毎日王冠や読売マイラーズCなど重賞を7勝した名マイラー。1番人気で負けては人気を落として激走し、「新聞を読む馬」の異名を持つ個性派として愛された。

マイルCSは両年とも”4コーナーワープ”が炸裂した。

先行脚質(というより制御不能気味)だったヘリオスは早め先頭から押し切るのが勝ちパターンだった。特にマイルCSでは、馬群が直線に入って後続の人気馬に視線を移したわずかな隙に、そこにいたはずのダイタクヘリオスが遥か先を行っている・・そんなレース振り。この芸当を、仲間内では「ワープした」と称したのだった。

ダイタクヘリオスは父がルドルフのライバルとして名を残すビゼンニシキ。その父*ダンディルートは鬼才マルセル・ブサックの名馬Djebelの血を色濃くひいたヘロド系の種牡馬で、トウショウ牧場が中心となって導入した。
一方母系は、カブラヤオー、カミカゼ・テイオー・ウイナーらダイタク軍団を産んだ*スタイルパッチを祖としている。

ヘリオスは種牡馬として、スプリンターズステークスを16番人気で勝ち大穴をあけたダイタクヤマトを輩出、粘っこい走りだけではなくオッズを読む能力?までをも伝えてファンを喜ばせた。ダイタクヤマトは前回取り上げた橋口厩舎から石坂正厩舎に転厩し、石坂師に初G1をもたらした馬としても知られている。

しかし産駒の活躍馬はヤマトくらい。ヤマト自身も種牡馬となったものの地方も含めこれまで目立った産駒は出ていないのが現状だ。
いくら短距離G1を勝ったとは言え、地味な血統に加えてじっくり力をつける晩成型というのは、残念ながらマーケットでの訴求力に弱いのだろう。親子ともども種付け頭数は片手で数えられる数字にまで落ち込んでいる。貴重な系譜は今や風前の灯なのだ。

ちなみに、ダイタクヤマトの仔が阪神競馬場のさざんかステークス(以前はさざんか賞)を勝つと、同レース親子4代制覇というマニアックな記録が達成されるそうな。

ヘリオス=太陽神の映像

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