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緋色の爆発

大井の東京大章典はヴァーミリアンが圧倒的な支持に応え、好位から外を廻って差し切る横綱相撲で完勝した。JBCクラシック→JCダート→東京大章典のトリプルの達成は初めてで、名実共にこれで国内ダート最強馬を証明したといえよう。

 

さてヴァーミリアンは、3代母の*スカーレットインク(父Crimson Satan)が本邦の基点となっている牝系であり、今年はこのスカーレット一族が大爆発した年でもあった。

*スカーレットインクは8頭の産駒を産んでいる。

86年生まれのスカーレットリボン(父*ノーザンテースト)は4才牝特を勝って桜花賞で1番人気に推されたが、12着に大敗した。

87年生まれのスカーレットローズ(父*ノーザンテースト)は14戦2勝の成績に終わったものの、繁殖としてスカーレットレディ(父*サンデーサイレンス)を産み、そのレディはヴァーミリアンやサカラートの母となった。

また88年生まれのスカーレットブーケ(父ノーザンテースト)は牝馬クラシック戦線に駒を進め(桜花賞4着・オークス5着・エリ杯3着)、そのほかクイーンSや中山牝馬Sを勝利した活躍馬であった。母としても桜花賞3着のダイワルージュを産むなど質の高さを誇示した後、ダイワメジャー&ダイワスカーレットの兄妹を世に送り出した。

今年はヴァーミリアンの川崎記念を皮切りに、メジャーがマイルの牙城を守り、スカーレットが牝馬クラシックを席巻。この3頭でG1を9勝の荒業である。

とはいえ、リボンもブーケも本番(G1)では善戦しても勝ちきれないトライアルホースだったし、ダイワルージュも結局はバイプレイヤーの役回りを演じることになった。2004年の皐月賞をダイワメジャーが勝って以来、憑き物が落ちたかのように快進撃が始まったわけで、それ以前は典型的な「イマイチ血統」だった。

まあそう考えると、以前取り上げた薔薇一族も何かのきっかけで突き抜けることができるのかもしれない。その何か、がわかれば苦労はしないのだろうが。

ヴァーミリアンの父エルコンドルパサーは、JC勝利を手土産に欧州転戦に身を投じ、「世界まで半馬身」の凱旋門賞2着で競走生活を終えた。結果的には芝で時代を築いたが、デビュー3戦目までのダートの走りや血統的背景を踏まえれば、ダートでも相当のパフォーマンスが期待できるという想像が膨らんだものだ。
ヴァーミリアンはどこまでいけるのか、まずはドバイへの再挑戦を期待して来春を迎えたい。

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