3打数3安打、マルチヒット。
好きなマッチェム父系ということで注目していた*アポロドルチェだが、朝日杯フューチュリティSでは期待に応えられず11着と惨敗した。まあ残念であったと同時に、オヤジが1番人気のBCジュべナイルでコケたOfficerだから「やっぱりネ」という気持ちがあったのも否定できなかったりする。
ところで、同じ馬名のオフィサーという持ち込み馬がいる。こちらは父がFusaichi Pegasusのオープン馬。
Fusaichi Pegasusは多くの産駒が輸入されて、高い勝ち上がり率をマークし日本の競馬にも適性を発揮しているのは周知のところ。その中で、現時点で獲得本賞金が最も多いのがダート短距離戦を中心に32戦で5勝を挙げているそのオフィサーで、2番目がイチローの背番号に因んだ名を持つ*フィフティーワナーになる。
*フィフティワナーは2005年の夏にデビューし、初戦を落としたものの、2戦目からダート戦で圧勝の連続で、オープンまでクラスの壁を感じさせず駆け上った。
翌年4月のG3アンタレスSに出走したワナーは、武豊を鞍上に迎えて2番人気。ここもサカラートやヒシアトラスなど歴戦のオープン馬を相手に楽に逃げ切り勝ちを収め、G1級という形容が看板だけでないことを知らしめた。その後、脚部不安が出て休養に入っている。
さてオフィサーと*フィフティワナーは、BMSがIrish Riverという共通項も持っている。
この父と母父の組み合わせはJRAに現在3頭いて、もう1頭の*ペガサスフォート(牡3・藤沢和厩舎)も今月2日の芝2000M新馬戦を3馬身1/2差で快勝したから、サンプル数が少ないとは言え、何か配合の妙が隠されているのかもしれない。
無事であったらどこまで、という期待を抱かせた*フィフティワナー。休養が長引き復帰が危ぶまれていたが、今月に入り、ようやく栗東トレセンへと帰厩したようだ。フェブラリーあたりが当面の目標になるだろうか。MachivellianやBago、Exit to Nowhere らが近親に名を連ねるヨーロッパの名門が出自で、ちょっと面白い配合をしているだけに種牡馬でも・・と思ったが、残念なことにこの馬、セン馬なんですね・・
| 固定リンク
« 盃と哩 | トップページ | ボスポラスを渡る光 »
「馬*血統」カテゴリの記事
- オセアニアで咲いた薔薇(2018.02.25)
- もう一つの里帰り(2017.12.31)
- 塗り重ねられたもの(2017.12.23)
- 山野浩一さんのこと(2017.07.22)
- 気まぐれな間欠泉(2017.02.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント