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盃と哩

たまにはレース回顧的なエントリも書いてみようということで観戦した朝日杯フューチュリティだが、自分としてはなんとも納得がいかないレースにすっかり食指が引っ込んでしまった。そんなわけで、香港国際競走の中から日本調教馬出走の2レースを。

 

香港カップ(香港盃) G1・T2000M

400M刻みのラップが27.60-24.80-24.10-23.60- 22.70、勝ち時計2分2秒8のレースで上がりが推定34秒台前半という上がり勝負である。早め先頭という意識は4コーナー直前の勝春の所作に感じられるとはいえ、この展開はシャドウゲイトの競馬ではない。むしろ自ら逃げてレースを創ってしまったほうが良かったというのは結果論であるが、それでももう少しアグレシヴなところを見せたかった。

翻ってマイルではなくカップに廻ってきたRamontiにとっては、スタミナでなく瞬発力が試される流れとなったのが幸いし、Viva Patacaの強襲を凌いでの戴冠となった。Viva Patacaもそのポテンシャルは発揮し、追い比べになれば分は良かったのだろうが、そうはさせじと先に抜け出したデットーリの判断が勝敗の鍵だったか。

RamontiはG2伊2000ギニーやG1ヴィトリオディカプア賞などイタリアで活躍した後、今年はクイーンアンS、サセックスSなどイギリスでG1を3勝し、欧州マイル路線のトップを張ってきた。父Martino AlonsoはG1ローマ賞2着程度の立派なマイナー種牡馬であるが、LastTycoon→Marjuというこの父系は*インディジェナスやViva Patacaなど香港との相性がよいし、メイショウドトウがそうであったようにポツンと出た大物はシーズンを跨いで渋太い活躍を続けるところがある。Ramonti自身はEl Glan Senor≒Try my Bestの2×4というクロスを持っている。

 

香港マイル(香港一哩錦標) G1・T1600M

1枠から逃げたコンゴウリキシオーは、直線を向いても先頭を維持していたが、残り300Mあたりから後続馬に一気に交わされ、勝った*グッドババから7馬身差の9着に沈んだ。読売マイラーズカップや安田記念ではハイペースで先行して素晴らしい粘りを見せていた馬だから、レースの作り方や800M通過48.3秒という道中のペースが(馬場を考慮しても)過分だったとは思えず。遠征で本調子を欠いたか、シャティンの馬場が合わなかったのか。

ドイツから香港に本拠を移したシュッツ師の下で徐々に力を付けた*グッドババ、前哨戦に続いてビッグレースを制した。外を回り競り勝った内容は本物で、香港マイル路線のこれで名実共にトップに立った。欧州勢では、BCからの転戦でさすがに上がり目に欠いたExcellent Artが沈み、一方でYoumzainの半弟にして*ピルサドスキーや*ファインモーションを近親に持つCreachadoirが勝ち馬と共に追い込んで2着に健闘。これは鞍上+馬場の適性か。
仏1000ギニーのDarjinaは最後伸びを見せて3着、これは骨っぽいメンバーが揃った初遠征の中で、力は示したという評価でよいと思う。

*グッドババはLear Fan産駒のアメリカ産馬。3代母Santa Quillaから泣く子も黙るMiesque一族(Kingmanbo、East of the Moonなど)が出ている牝系である。

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