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2008年1月

片思いのライヴァル

ドバイ壮行のヴァーミリアンが出走を取り消し、世間的には一気に盛り下がってしまった川崎記念。勝ったフィールドルージュは、ようやく適鞍と運が廻ってきたということになろう。

アンパサンドを応援する自分の興味は、VSフリオーソ。
直接対決はこれでアンパサンドの2勝に対してフリオーソ4勝だし、東京大章典とこの川崎記念は明白な差をつけられてしまっている。

しかし勝手ながら、一方的ながら、フリオーソはアンパサンドのライヴァルと思っている。

次走の巻き返しを期待したい。

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理由なんてない

仲間と草競馬を楽しむ少年のひとりであったオリヴィエ・ペリエに、騎手という職業を教え、競馬学校での修行を勧めたのは、後にライバルとなるクリストフ・ルメールの父であったという。ペリエはその後、フランスの名調教師パトリック・ビアンコーヌに師事し、トップジョッキーへの階段を上り始めることになった。

そのビアンコーヌ師はフランス~香港を経て拠点をアメリカに移す。開業直後のアメリカで管理したうちの1頭が、前々回に触れたWhywhywhyである。

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スプリント三本立て

この週末、世界で行われたレースの中から、今年の短距離路線の指針になる(かもしれないし、ならないかもしれない)3レースを。
順にUAE、香港、USA。

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わが名は未知数

道営時は後の全日本2歳優の2着馬ディラクエを相手にしなかったことで注目され、中央入りしたエックスダンスが、中山の若竹賞(3歳500万・T1800M)に出走した。結果は6着だったが、今回は故障休養明けで初芝という条件を割り引けば次走が試金石になる。

エックスダンスの祖母はダンスダンスダンス。90年代前半に走っていた彼女の現役時代を知っているファンには、私のように血統表に刻まれたのその名になつかしい思いを抱く者もいることだろう。

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ブンデス幻想

軽種馬登録協会の情報で輸入される繁殖牝馬の顔ぶれを眺めていると、当然に北米や欧州産が多いわけだが、12月の社台&ノーザンの輸入馬にはアルゼンチンのG2ウイナーやプエルトリコの牝馬チャンピオンなんか混ざっていて、そのしたたかさが垣間見えて面白い。

さて、そんな中にドイツ産のMandelaという牝馬がいた。どこかで見たことあるような名前だけど・・・・

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和カフェ飲み歩き ④茶処竹山

利根川と水戸街道が交差している地理から、江戸時代には交通の要衝として栄えた千葉県我孫子。現在は都内とを結ぶ常磐線の各駅を中心に開発が進み、ベッドタウンとして発展を続けている街である。

<茶処 竹山>は、そんな我孫子駅を南口ロータリーに出て1分も歩かないうちに見えてくる。

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SS 偉大なる旅路

18年連続で産駒を世に送り出しただけでも賞賛に値する。そのうち8頭がステークスを勝ち3頭はG1ウイナー、孫以降の代にも重賞勝馬や種牡馬が続出というから、Courtly Deeは名繁殖牝馬という称号に全く恥じるところはない。
そのCourtly Deeを3代母に持つグレイトジャーニーが、種牡馬としてフランスへ輸出されるというニュースである。

サンデーサイレンスの血は様々なかたちで世界に還流してきているが、現時点で海外で活躍をしているサンデー直仔スタリオンをまとめてみる。

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あの西風を思い出す

すっかり周回遅れだがJRA賞の年度代表馬に関連して。
有馬はそれぞれの人気馬を支持していたファンにとっては何とも消化しにくい結果となったわけだが、結果としてドバイDFを含むG13勝のアドマイヤムーンというのはまあ順当ではある。

この話題で忘れられないのは、1993年の年度代表馬選考だ。

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ダノン君とミッキーさん

ダノンという冠名からして、恐らくダノックスが例のロシア産馬2頭を所有することになりそうだ。”シンコウ”安田修氏の凋落と時前後するように勃興した”新興"馬主のダノックス、これを機会にざっと馬主としての現状をおさらいしておくことにする

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さあ元気よく叫んでみよう!

馬名とは、2文字から9文字の小宇宙である。
そこには競走馬に関わる多くの人々の思いや願いが託され、ファンは喜びや哀しみに彩られた想い出をその記号と共に胸に抱き続ける。

・・みたいな御託は置いといて。今年の3歳馬にもなかなか楽しい馬名が揃っている。
パソコンのモニタばかり見つめていないで、たまには競馬場で思いっきり馬名を叫んでみよう。

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ロシアからの架け橋

ロシアからの輸入馬、それも欧米の競馬シーンではすでに見ることのできないレア父系を継いでいることで、昨年秋にはちょっとした話題となったSummer School2006。本当に競走馬として輸入したのかも含めて謎が多かったが、JRHRで馬名が登録されていたので速報。

登録馬名:ダノンブリッジ(Danon Bridge)

意味由来:冠名+橋

馬主はダノックス=オービックの野田氏と思われるが、詳細は今のところ不明。

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遺された宝石箱

1976年に設立された建材会社の新興産業は、CMで有名となった「さいでりあ」を看板商品として住宅リフォーム業で急成長を遂げた。しかし強引な営業手法が社会的な批判を集め、競争相手も増えるなど急速に経営環境は悪化し、1996年度には約500億円あった売上高は2002年3月期170億円弱にまで落ち込む。そして2003年1月15日、2度目の不渡りを出して事実上倒産に追い込まれた。

社長の安田修氏は2001年ころから所有馬を売却し馬主からも撤退。以降、競馬場で「シンコウ」の冠名馬がデビューすることはなかった。

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Dressed in Black

アイルランドで生まれ世界を転戦した後に日本で種牡馬入りし、再びヨーロッパへと輸出された*ドクターデヴィアスだが、2歳下の弟である*シンコウキングもまた世界を股に掛けた道を歩んでいる。

*シンコウキングは1991年生まれで父は名マイラー種牡馬へとのし上がったFairy King。蹄の弱さという内なる敵とも闘いながらキャリアを重ねて27戦8勝(香港1戦0勝含む)、6歳の春には高松宮記念G1を制した。藤沢和雄師&”シンコウ”安田修オーナーという90年代を代表する名コンビによる活躍馬の1頭である。

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同名異夢

日本で認められる競走馬名は2~9文字という制限の他にいくつかルールがあって、明らかな営利目的はNGだし、固有名詞(有名人や都市名など)も認めれらないことがある。G1馬名は無期限にプロテクトされ、それ以外の重賞を勝った馬は登録抹消後の10年間、重賞未勝利馬は同5年間に同じ馬名を登録することはできない仕組みになっている。

逆に言えばつまり、規定をクリアすれば過去に存在した競走馬と同じ名の馬が走れるわけでもある。先週は2代目ワイルドファイアーと、3代目ベンケイが勝ち上がった。

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和カフェ飲み歩き ③高橋是清邸

商標登録や意匠特許の概念を近代日本に導入し、初代の特許庁長官ともなった高橋是清。その後、第20代内閣総理大臣に就任し、さらに8度にわたり大蔵大臣の任を勤めた財政のスペシャリストは、軍部と対立し2・26事件で命を絶つことになる。

2・26事件の舞台となった高橋是清邸は現在、小金井公園内の江戸東京たてもの園に復元され、茶屋として一般に公開されている。

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猫が鷹を産んだ

猛禽類に分類される大型の鳥類たちは、勇猛さ・速さ・優雅さといったポジティヴイメージを伴うことから、兵器類からスポーツチームにいたるまで幅広い分野のネーミングやマークに利用されている。

競走馬名においてもこの表象は珍しくなく、*エルコンドルパサーの他にパッと思いつくだけでもSilver Hawk、Hawk Wing、*イーグルカフェ、*ブラックホーク、Eagle Mountainなどが浮かぶ。昨年の2歳牡馬チャンピオン*ゴスホークケンもまた、オオタカの英名を冠した1頭である。

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上昇気流に乗っていけ

あけましておめでとうございます。
今年も軸が定まり切らない競馬話をつらつら書いていくつもりですので、よろしくお願いします。ちなみにツッコミ、補足、感想、要望などコメントは歓迎いたします。

JRAは恒例の金杯で開催の幕開けとなる。
昨年のラストエントリでヴァーミリアンを取り上げたエルコン産駒では、リキッドノーツが西の出走メンバに名を連ねてきた。

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