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猫が鷹を産んだ

猛禽類に分類される大型の鳥類たちは、勇猛さ・速さ・優雅さといったポジティヴイメージを伴うことから、兵器類からスポーツチームにいたるまで幅広い分野のネーミングやマークに利用されている。

競走馬名においてもこの表象は珍しくなく、*エルコンドルパサーの他にパッと思いつくだけでもSilver Hawk、Hawk Wing、*イーグルカフェ、*ブラックホーク、Eagle Mountainなどが浮かぶ。昨年の2歳牡馬チャンピオン*ゴスホークケンもまた、オオタカの英名を冠した1頭である。

 

*ゴスホークケンの父Bernsteinは以前少し触れたとおり現役時はG3を勝った程度の競走馬だったが、アメリカにおけるスペシャルサイアーStorm Catの仔であるのに加え、名牝Busandaの牝系で、近親にSky Mesa(ホープフルS-G1)やOutstandingly(BCジュヴェナイルフィリーズ-G1)など活躍馬が頻出している。こうした血統背景への期待も込みでケンタッキーで種牡馬入りすることになった。

産駒はシャトル先のアルゼンチンで大活躍をみせ、当地でカルロス・ペレグリニ大賞連覇のStorm Mayorを筆頭にStormy Kiss(サトゥルニノ・J・ウンスエ大賞T1200m)、Stormy NinaとStormy Nimble姉妹(エリセオ・ラミネス大賞典T1400m)らがG1ウイナーとなっている。2400勝ちもあるが、本質的にはマイル以下でスピードを生かすタイプといえるだろう。

北米ではまだG1馬は出ていないが、南半球の好成績に*ゴスホークケンの活躍もあって、2002年に$7,500であった種付け料は、2008年には$20,000(LIVE FOAL)にまで上昇している。
2歳5月のオカラセールで1600万ドルで取引された*ゴスホークケンは、藤田オーナーに初G1をプレゼントした。

Storm Cat系はこれまで直仔の競走馬や種牡馬も含め多数輸入されている。良くも悪くもアメリカンな父系で、スピードを武器に強さを誇示する一方、出入りの激しいレースになると一本調子ゆえの勝負弱さも目立つ、という傾向が顕著である。

日本ではなかなか重賞を勝つことができず、初重賞は2001年さきたま杯の*ゲイリーイグリット、初芝重賞は2004年アーリントンカップの*シーキングザダイヤ、初G1は2007年フェブラリーSのサンライズバッカスまで待たねばならなかった。そして*ゴスホークケンが逃げ切った昨年末の朝日杯が、ようやく本邦での芝G1初勝利となったのである。(このデータ、誤りがあればご教示を)

先日、*ゴスホークケンがBCに挑戦するプランありとのニュースが流れた。かつて*マルターズスパーブを遠征させたオーナーであるからあながちビッグマウスではないだろうし、新設されたターフスプリントあたりなら面白そうだ。格付けは無いレースであってもBCシリーズを勝てば、嵐猫の孫をアメリカは放っておいてはくれないだろう。

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