上昇気流に乗っていけ
あけましておめでとうございます。
今年も軸が定まり切らない競馬話をつらつら書いていくつもりですので、よろしくお願いします。ちなみにツッコミ、補足、感想、要望などコメントは歓迎いたします。
JRAは恒例の金杯で開催の幕開けとなる。
昨年のラストエントリでヴァーミリアンを取り上げたエルコン産駒では、リキッドノーツが西の出走メンバに名を連ねてきた。
リキッドノーツは下河辺牧場生産の牡馬で、早世した*エルコンドルパサーの初年度産駒にあたる。新馬戦こそ快勝したものの、その後は詰めの甘さが目立つようになり、1000万条件や降級した500万条件戦でも2着3着のもどかしいレースを続けた。
6歳になりようやく準オープンまで出世した初戦にも2着し、「格負けしないが詰めも甘い」キャラは健在と思われたが、このクラス3戦目となった前走を突破して勇躍重賞にエントリーしてきたというわけである。
ヴァーミリアンのように早くから素質の一端を見せつつ、キャリアを重ねて次第にポテンシャルを全開にしていく*エルコンドルパサー産駒は多いし、また実績が足りないと思われた重賞を、まさに猛禽類の如き勢いで掴み取っていく(ソングオブウインドしかりアロンダイトしかり)というのも活躍パターンの一つである。
この金杯の結果次第では、今年のマイル~中距離路線の主役の1頭になる可能性も出てくる、と思う。
ちなみにアロンダイトとはBMSも同じRiverman。アロンダイトがその奥にパワーのRibotやPriceTajの名が見えるのに対しリキッドはBold Lad、かつNasrullahクロスを持つ。この辺りが活躍フィールドの差異となっているのであろうか。
いまから10年前の1998年、3歳クラシックの頂点に立ったダービー馬スペシャルウィークは、古馬になってからも天皇賞やJCも制して国内最強に君臨した。
同じ年、名牝Specialをキーとした美しい血統を持つエルコンドルパサーは3歳にしてJCを完勝し、海を渡りヨーロッパの一流馬たちを向こうに廻して伝説を残した。
前者の馬主=臼田浩義氏と後者の調教師=二ノ宮敬師がタッグを組んだコンドルの仔は、どのような羽ばたきで新年に飛び立つだろうか。勝利を告げる澄み切った鳴き声(リキッドノーツ)を期待して、今年の馬券初めはこれでいくことにしよう。
<レース後追記>
結果は1.1秒差12着、ここではまだ家賃が高かったようです。
ただレース慣れすればもう少しやれるとは思いますが。
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