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同名異夢

日本で認められる競走馬名は2~9文字という制限の他にいくつかルールがあって、明らかな営利目的はNGだし、固有名詞(有名人や都市名など)も認めれらないことがある。G1馬名は無期限にプロテクトされ、それ以外の重賞を勝った馬は登録抹消後の10年間、重賞未勝利馬は同5年間に同じ馬名を登録することはできない仕組みになっている。

逆に言えばつまり、規定をクリアすれば過去に存在した競走馬と同じ名の馬が走れるわけでもある。先週は2代目ワイルドファイアーと、3代目ベンケイが勝ち上がった。

 

初代のワイルドファイアーは1987年生まれの*トレボロ産駒で、最終的に2勝しかあげられず地方に転出していったが、4歳時(現表記3歳)は共同通信杯G3で2着し皐月賞とダービーまで駒を進めたから、その名が記憶の片隅に残っている。
同期にはアイネスフウジン(ダービー)やメジロマックイーン(菊花賞、天皇賞)、メジロライアン(宝塚記念)らがいる。2代目ワイルドファイアーはそのメジロライアン産駒で現在9歳、初富士Sを勝利し34戦目にしてオープン入りを果たした叩き上げだ。

「ベンケイ」は3頭目。初代は1984年産まれのアラブで3戦未勝利に終わった。88年生まれの2代目は父Phone Trickのアメリカ産持ち込み馬で、4歳(現3歳)夏にデビュー戦の芝1000m未勝利を快勝するや、恵山特別(ダ1700)→飯坂特別(芝2000)→アレキサンドライトS(ダ1800)と4連勝。底を見せぬ勝ちっぷりで、フェブラリーS(ダ1600・当時G3)に向かったが、1番人気に推されたものの14着に惨敗した。これで歯車が狂ったのだろう、以降はオープン特別で2着した以外は目立つ成績をあげることはなかった。
3代目ベンケイはDixie Union産駒。今回の勝利で6戦2勝となり、今後が期待される4歳牡馬である。

そもそも同名馬は珍しい話ではない。渡邊隆オーナーは所有馬に「エルコンドルパサー」という名を2度与えているし、「ヒシマサル」は先代も2代目も重賞ウイナーとなった。国を跨ればさらに話は複雑で、pedigreequeryで検索すると「Nijinsky」は英3冠馬の前にインドやアルゼンチンで同名登録が4頭おり、2005年のケンタッキーダー馬で後に非業の死を遂げたBarbaroも馬名としては5代目だ。

日本で走っている*ブラックホーク産駒が「バルバロ」と命名されたのは、生年が同じだから偶然だろう。そして1988年生まれにリンデンリリー(エリザベス女王杯)とリンリンデリー(大井競馬)がいたのも偶然。たぶん、きっと。

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