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わが名は未知数

道営時は後の全日本2歳優の2着馬ディラクエを相手にしなかったことで注目され、中央入りしたエックスダンスが、中山の若竹賞(3歳500万・T1800M)に出走した。結果は6着だったが、今回は故障休養明けで初芝という条件を割り引けば次走が試金石になる。

エックスダンスの祖母はダンスダンスダンス。90年代前半に走っていた彼女の現役時代を知っているファンには、私のように血統表に刻まれたのその名になつかしい思いを抱く者もいることだろう。

 

ダンスダンスダンスは1988年生まれ、父*ナイスダンサー、母*リセスという血統で柄崎孝厩舎に所属。現在のサンデーサラブレッドクラブの前身である日本ダイナースクラブがオーナーだった。

現表記でいう2歳12月にデビューして2戦目で勝ちあがり、4戦目の小倉・くすのき賞を勝ってオープン入り。フラワーカップ2着を挟んで桜へ向かうと思われたダンスダンスダンス、陣営の選択は”皐月賞出走”だったため話題となった。その真意は定かではないが、距離適性というより桜花賞のゴチャゴチャしたレースをさせたくなかった、というのが理由だったのではと自分は推察している。

さてその皐月賞は、トウカイテイオーが勝利。淀みのない流れでテイオー以外の先行馬が総崩れする中、4コーナー5番手まで押し上げたダンスダンスダンスはテイオーから0.5秒差の5着だから、大健闘といってもよいだろう。これ以降、皐月賞に出走した牝馬はいない。

ダンスダンスダンスは皐月賞後に故障してしまい有力視されたオークスには出走できず、以降加えた勝利は900万条件の1勝に留まったが、その大倉山特別でマークした1分27秒9は、06年にブルーメンブラットが破るまで札幌芝1500Mのレコードとして残り続けていた。

繁殖としては不遇で、遺した産駒は2頭のみ。うち1頭は競走馬にはなれずもう1頭のルカダンス(父*ヘクタープロテクター)も未出走のまま引退している。唯一ダンスの血を継承する牝馬ルカダンスの5番仔が、エックスダンスである。

ちなみにダンスダンスダンスの母*リセスは7頭の仔を産み、ダンスの皐月賞と同じ91年には2歳上の半姉・リストレーションも秋の天皇賞に挑戦、4着に入った(メジロマックイーンが1着入線後に降着となったあのレース)。昨秋の東京スポーツ杯2歳S(G3)勝ち馬フサイチアソートはそのリストレーションの孫にあたる。

同じ単語を3回繰り返す、という点で言うと、同じ*ナイスダンサーを父に持つナイスナイスナイス(京都記念G2)が思い出される。また昨年ブリーダーズカップに新設されたジュヴェナイルターフ(G外)を勝ったのは、気鋭の種牡馬Whywhywhyの産駒でNownownow。この命名、手抜きなのかマジメなのか知らないが、エックスダンスともども今のところ”底の深さ”は未知数=Xであり、名を残せるかどうかは今後の活躍しだいである。

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