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今週の京都記念に出走予定のウオッカはその後、順調ならドバイデューティフリーを狙うようだ。耳目を集めるのは当然ワールドカップだが、出走メンバー全体のレベルで言えば、決して劣らないのがデューティフリーというレースである。

 

今のところの出走想定メンバーには、暮れの香港CなどG1を5勝しているRamonti、香港マイルで上位入線のCreachadoir(2着)とDarjina(3着)といった一線級マイラーや、凱旋門2着のYoumzain、ニュージーランドのスプリント女王Seachangeといった名もあがっている。

今週木曜にはナド・アルシバ競馬場で前哨戦のアルファヒディフォート(G2)が行われるが、ここには同レース3連覇がかかったLinngariが出走してくる。LinngariはIndian Ridge産駒の6歳牡馬で、元々はアガ・カーン殿下の生産馬だが、3歳シーズン終了後に売却された。現在はヨーロッパではロワイユ・デュプレ厩舎、ドバイで出走する際は南アフリカのブラウン厩舎の所属になっている。昨年のデューティフリーもアドムーの2着など大レースでの善戦キャラだったが、昨シーズン最後のヴィットリオディカプア賞でG1タイトルを取り、今年の緒戦となったナド・アルシバの一般戦でも快勝して勢いがある。Indian Ridge後継がちょっと心許ない情勢なので、Linngariには今年メジャータイトルを取って血を継いでほしいところ。

そういえば2003年のデューティフリーは、ジンバブエ競馬出身という異色の牝馬Ipi Tombeが快勝した。その後アメリカで出走したところまでしか覚えていないので調べてみたら、現在はイギリスで繁殖生活を送っている。種付け相手は初年度(05年)がSadlers Wells、06年がPivotal、07年Giant's Causewayと一流どころが続いていて、期待の大きさが伺える。サドラー仔はMonastic Springsという名の牡馬で現在3歳を迎えているが、まだ出走はしていないようだ。

閑話休題。いずれにせよウオッカには手ごわいメンバーが待ち構えていることは間違いないだろう。逆に言えばここで内容のあるレースを見せれば、それは自ずとウオッカのワールドクラスの力を証明することとなる。さすがにアドムーのようなダーレーへのトレードはないだろうが。

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