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雪は舞い、名馬が生まれる

ケンタッキーダービーとプリークネスSを制して3冠に王手をかけながら最後のベルモントSで敗れた点や、若駒時に大きな期待を寄せられてはおらず、また母系にマイナーな血を含む点など、複数の共通点を見出せる。社台が大きな期待を寄せたのも当然同じで、決定的に違うのはその種牡馬としての結果だった。

*サンデーサイレンスと*ウォーエンブレムである。

 

Mr Prospector系の真打ちともいうべき成績を引っさげて社台に導入された*ウォーエンブレムであったが、ご存知のとおり種付けの段になってほとんど牝馬に興味を示さないという致命的な症状が明らかになり、初年度である2003年の種付けは7頭に留まった(産駒は4頭)。
その後の関係者の努力はいかばかりであったか。次年度は53頭への種付けを成功させ(産駒34頭)て光明がみえたに思われたが、翌年以降は9頭(産駒5頭)→1頭となり、昨年はついに0頭となっている。

数少ない産駒はしかし、父の種牡馬としての高いポテンシャルを示唆している。
初年度産駒(現4歳)は4頭すべてがデビューして勝ち上がり、うち2頭がオープン入りを果たしている。
2年目産駒(現3歳)からもブラックエンブレムやキングスエンブレムといった素質馬が現れ、月曜にスライド開催された共同通信杯でショウナンアルバが重賞初勝利を飾った。

芝で先行してサクっと抜け出す、というレース振りもサンデーに似ていて、他のミスプロ系サイアーとは趣を異にした存在感があるから、繁殖能力の障害は重ね重ね残念である。

さて、ショウナンアルバは浦河の桑田牧場による生産馬だ。血統登録されている*ウォーエンブレム産駒42頭のうち社台グループ(社台ファーム・ノーザンファーム・白老ファーム・追分ファーム)以外の牧場で生まれたのはわずか3頭で、現在JRA登録となると1頭のみ。その1頭が重賞一番乗りを果たすのだから皮肉なものである。

2月の府中開催で行われる共同通信杯は降雪の影響を受けることが過去にもあり、1994年も今年と同様に月曜順延となった。また1998年はレースこそ実施されたが、芝1800からダート1600に舞台が変更となっている(G2→G外に変更)。前者の勝ち馬が後の3冠馬、「シャドーロールの怪物」ナリタブライアンであり、後者が世界に最も近づいた日本調教馬*エルコンドルパサーであるから、アルバも歴史的名馬に育てば「雪の共同通信杯」は歴史的名馬への入り口ということになるのだろう。

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