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それぞれの道の上で

これまで取り上げた馬たちに明暗が分かれた週末。ソリッドプラチナムは出走取り消しで肩透かしだったが、リキッドノーツは東京新聞杯で激走し、根岸Sのワルツダンサーも人気に応えて両馬は馬券も取らせてくれた。

その根岸Sには、ダート重賞路線のお約束ともなったノボトゥルーが出走していた。

 

この馬の場合はもはや着順には大して意味はないという域にまで達している。
1996年生まれで現在12歳。これまでの出走87戦で11勝。そのうちG1を1勝、G2とG3を合わせて5勝。
きちんと調べていないので(調べる気も起きないので)断言できないが、
<62戦連続の重賞出走>
<G1を勝った後の出走レースが60戦>
<出走した競馬場が18場(中央5、地方12、海外1)>
<レースで騎乗した騎手26人>
などは、JRAに所属した競走馬の記録なのではと思う。
おまけに今回の根岸Sの「4年ぶり5回目の出場」などという紹介は、この馬か甲子園の出場校くらいだろう。

ノボトゥルーの父Broad Brushは名種牡馬だが、遡れば無敗の名馬Colinを経由したHimyar系で、日本では本格的に導入されたことのない父系。絵に描いたような良血にケタの違うお金が動く馬産ビジネスの世界と並立して、こうしたマイナーなラインが脈々と残っているあたりに、アメリカの馬産の「受けの広さ」というものを感じる。

フェブラリーSを勝ったころはこの父系の種牡馬が日本でも誕生するかと期待したものだ。そもそもオーナーにそういう意図が無かったのか、単に引き際を誤ってしまったのか・・・・

1996年生まれということは、テイエムオペラオーと同世代にあたる。同期のクラシックホースたちのその後と今をちょっと並べてみると、
・皐月賞 テイエムオペラオー
  G1を7勝し一時代を築くが、種牡馬としては不振
・ダービー アドマイヤベガ
  種牡馬として好スタートを切るも、2004年11月に死亡
・菊花賞 ナリタトップロード
  種牡馬となるも2004年10月に死亡
・桜花賞 プリモディーネ
  桜花賞後は未勝利。繁殖として在米も目立った産駒の活躍なし
・オークス ウメノファイバー
  オークス後は未勝利。一流サイアーを付けられるが産駒は不振
・秋華賞 ブゼンキャンドル
  秋華賞後は平地未勝利。産駒は5頭が競走年齢に達し、勝ち馬1頭
(秋華はクラシックでないが参考までに)
ちなみにプリモディーネの初仔はノボトゥルーと同じBroad Brush産駒だった(残念ながらそのフェアリーウィスパーはデビューすることなく引退したが)。

とまあ想い出深い馬が多い世代ではあるが、牡馬も牝馬も今ひとつという繁殖成績に甘んじている。
しかし生きているかぎり可能性はある。死までも競うかのように早世してしまったトップロードやアドベガの分まで、生き抜いて、頑張ってほしいと願う。オペラオーもプリモもウメノもブゼンも。そしてノボトゥルーも。

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