プロフェッサーは今
*エルコンドルパサーで知られる渡邉隆オーナーは、フットボールに対しても造詣が深いようで、天皇賞を勝ったオフサイドトラップを始めとして、ドイスボランチ、ワールドカップといったフットボール関連の用語を馬名に援用することがある。エルコンの弟ナイスベンゲルも、スペルから判断して”プロフェッサー“ことアーセン・ベンゲル監督(アーセナル)に由来するものと考えてよかろう。
ナイスベンゲルはエルコンの4歳下で、父Seeking the Goldの持込馬。
3歳の夏までデビューが遅れたが、初戦となった新潟のダート戦では既出走馬を相手に見事な追い込み勝ちを決めて、兄の名に恥じぬ素質の一端を披瀝した。しかし故障(屈腱炎)によってこの1戦のみで引退、その血統背景とデビュー戦で見せた能力を買われるカタチで種牡馬入りしている。
血統や種牡馬としての実績などはこちらのブログのすばらしいレビューを参照を願いたいが、この中で昨年まで名を連ねていたレックススタッドから既に去っているようだという情報があった。自分もちょっと気になっていたサイアーだったので、レックスに問い合わせてみたところ、「詳しい近況はわからない」ながらも
・新冠の白馬牧場に移動している
・種牡馬を続行する予定
という情報を頂くことができた。白馬牧場は*ツクバシンフォニーやトーシンブリザード、過日引退を表明したシェルゲームも供用される牧場である。
首の皮一枚つながった、とも言うべき厳しい状況には変わりはないだろうが、チャンスが残されたという点ではよいニュースなのだろう。名将ベンゲルの描き出すフットボールのように、少ない産駒がスペクタクルな活躍をしてくれれば、マイナー種牡馬好きとしては嬉しいことこの上ないが。
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コメント
調査お疲れ様です。種牡馬続行ですか。まずは一安心ですね。
ブログのほうにも追記させていただきました。
投稿: Organa | 2008年3月 5日 (水) 22時29分