和カフェ飲み歩き ⑦羽二重団子
風流を愛でるよりも実利を重んじるべし。
こう言ってしまうと身も蓋もないが、花より団子という慣用句はそういうことだ。
今回は日暮里の羽二重団子を紹介する。
最近はJRのコンコースにも売店が出ているのを目にするし、日暮里駅前にはガラス張りのカフェ<HABUTAE>もあるのだが、行くのなら日暮里駅から徒歩5分ほどの本店である。
暖簾が迎えてくれる店内の奥が喫茶スペースで、椅子席と座敷がある。
大きなガラス窓の向こう側には狭いながらも日本風の庭を見ることができ、お好みの団子を受けにしてまったりとお茶を飲める。(いや、団子が主役ですね、このお店の場合は)
そもそも羽二重団子は江戸時代の茶屋に発祥した歴史ある店で、「根岸の芋坂の団子」として夏目漱石や司馬遼太郎の作品中にも登場する。そんな縁もあって、この本店ではそうした文豪の使用していた道具類などを展示しているということだ。
最近は、「谷根千」などと呼ばれていささか観光地化してしまったきらいがあるが、谷中や千駄木近辺は下町情緒溢れるよい街。神社仏閣の類も多く、いい感じの喫茶店や雑貨店も点在している。駅の反対側にはなってしまうが、散歩の疲れを癒すにはこの羽二重団子もお奨めである。
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