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キュビスト、アジアを席巻

香港のクイーンエリザベス二世Cは、ドバイデューティフリー(3着)から転戦のArchipenkoが快勝した。昨年の英ダービーで惨敗して以降は燻っていた同馬だが、南アフリカに転じて一皮剥けたといってよいだろう。デ・コック師恐るべし、である。

 

Archipenkoは母系がSpecialを経るRough Shod系という良血だ。これに父がKing Mamboだから、この組み合わせは必然的にそのSpecialのクロスを血統表内に生成させることになる。
*エルコンドルパサーで渡邊オーナーが結実させた名牝Specialのクロス。当初はあまりの血の濃さに専門家も眉を顰めたというこの配合も、エルコンが日本の枠組みを超えて世界的な成功を収めたことにより、多くの追随者が出たと聞いている。Archipenkoも少なからず、エルコンの影響を受けた上で配合されたと推測されるところだ。
ただしこの仕掛けで本家エルコンを超えたといえるような馬はまだ現れていないし、個人的な感想でいえばSpecial≒Lisadellの全姉妹クロスを織り交ぜた4×4・3という*エルコンドルパサーは、調和美という点でも抜けていると思う。(ArchipenkoはSpecialの2×4)

ところでArchipenkoの姉の1頭は日本に輸入されている。90年生まれの*フォーティナイナー産駒*サクラフブキがそれだ。*サクラフブキの仔は顕著な活躍を見せることができなかったが、唯一の後継牝馬サクラサクは、阪神牝馬S(G2)を勝ったエイジアンウインズ、先日のフローラS(G2)3着のキュートエンブレムの母となって、繁殖としてのポテンシャルの高さを示している。ついでに言うとエイジアンウインズの1つ上の兄パッシングマークは父がエルコンだから、Special(≒Lisadell)の5・5・4×4。面白いけどちょっとクドい。

閑話休題。
同じくキエフ出身のアーティストからその名をインスパイアされたNijinskyのように、エポックメイキングな名馬になれるかどうかは今後の活躍しだいではあるが、Archipenkoは少なくとも、その頂に向かうスタートラインには辿りついたといえよう。

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