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NHKMC考

今週行われるニュージーランドトロフィーは、云うまでも無くNHKマイルカップの前哨戦である。NHKマイルカップは元々はダービーのトライアルであったNHK杯が衣替えして誕生し、今年が12回目というまだ歴史の浅いG1だ。

とはいえ、振り返ってみるとなかなか面白い傾向も見出すことができる。

 

96年の第1回(タイキフォーチュン)から第6回(クロフネ)までは、勝ち馬が外国産馬に独占されている。というよりもそれ以前に、内国産の出走馬が少なく、例えばエルコンが勝った第3回では出走17頭のうち国内産馬はたったの4頭なのだ。
そもそも「マル外のダービー」といった呼称に象徴されるように、外国産馬のレベルが上がる一方でクラシックに出走できないというジレンマが誕生の一因となったレースである。当初はマル外がこぞって出走し、上位を席捲していったのもある意味では当然でもある。
第7回に*トニービン産駒テレグノシスが勝つと流れが変わり、以後は内国産馬が勝利を譲っていない。また出走馬も昨年で言えば18頭のうち外国産馬は3頭である。内国産馬の底上げと同時に、ダービーに拘らずに3歳から適鞍を使っていくという意識がより強まった結果であろう。

また<勝ち馬のその後>という観点でみても興味深い。
パターンは大きく3つに分かれていて、一つはこのレースで燃え尽きたかのごとく、その後低迷を続けるケース。*タイキフォーチュン、ウインクリューガー、ロジック、ピンクカメオなどはこれにあたる。
次にマイルカップをステップとして、大きく飛躍した一群。後に海外でもG1を勝つ*シーキングザパールや*エルコンドルパサー、怪物クロフネ、ダービー馬キングカメハメハなどがいて、上記の低迷組とは対照的である。
そしてもう1つが、悲劇で幕を閉じた2頭。*シンボリインディは5歳春のダービー卿CTに出走したが、ゲート内で暴れて右下腿骨を骨折、そのまま予後不良となった。桜散る中での悲しい結末だった。
ラインクラフトはNHKマイルの前に桜花賞を勝ち、その後もマイルCSや秋華賞でも上位争いをした強い牝馬だったが、調教中に心不全を発症して急逝。鋭い斬れ味を持ったミスプロ系牝馬としてアフリート産駒として、プリモディーネと共に好きな馬だったのだが・・

さて、今年のNHKマイルカップはどうなるだろうか。以前は「こんなG1インフレレースいらない」なんて思ったこともあるが、時代の趨勢を映す存在としてみれば面白い。まあまずはNZトロフィーの勝ち馬予想しなくちゃ。

<2005年 ラインクラフト>

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コメント

ラインクラフトはアフリート産駒じゃないですよね

投稿: 通りすがり | 2008年4月 8日 (火) 13時41分

失礼しました。単純な勘違いでした。

投稿: りろんち | 2008年4月 8日 (火) 23時47分

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