« Japanese 2000Guineas | トップページ | 凱旋門とJC »

四重奏を聴きたい

再来週に迫った天皇賞(春)、血統好きの興味と言えばもちろんホクトスルタンだ。
スルタンがここを勝てば、メジロアサマ→メジロティターン→メジロマックイーンに続いて父系4代に亘る天皇賞(春)制覇という快挙達成となる。また風前の灯となっている*パーソロンの系譜を継ぐ可能性が出てくる、という点でも注目だろう。

スピードと早熟性が重要視される昨今の競馬界において、ステイヤー種牡馬が置かれた立場には厳しいものがあるが、そんな中で先週の出走馬に面白い血統の牝馬がいた。

 

皐月賞が行われた日曜日、中山4R未勝利戦(T1600)で2着になったエイダイセルリアがそれだ。
エイダイセルリアは父が菊花賞馬マンハッタンカフェ、母がエイダイクインという東振牧場のオーナーブリード馬である。
母のエイダイクインはクイーンCを勝ちエリ杯でも3着した活躍馬で、祖母のユキノサンライズもまた軽快な逃げ脚で重賞を3勝した牝馬である(メジロライアンを相手に逃げ切った中山記念は見事なレースだった)。
そしてそれぞれの父を見ると、サンライズが菊花賞馬ホリスキー、クインが菊花賞馬メジロマックーン。つまり3代続けて菊が重ねられた配合がエイダイセルリアなのである。近年の日本の競走馬で、これはありそうでないパターンだろう。

セルリアの母系、すなわちエイダイクインの血統にはこれ以外にもステイヤー種牡馬が多く、AlcideやNijinskyはイギリスのセントレジャー馬だし、*ハードリドンは英ダービーの、*ヒンドスタンは愛ダービーの勝ち馬である。

このように字面だけで見れば重そうなエイダイクインだが、毛色に着目すると別の顔も見えてくる。
エイダイクインは芦毛で、両親も双方が芦毛馬だった。父マックイーンの芦毛はメジロアサマの母*スヰートから継いだものだが、さらに遡上すれば20世紀最強の2歳馬とも言われる芦毛の快速馬The Tetrarchに行き着く。
一方の母ユキノサンライズの毛色はBMSラインのGrey Sovereignに由来する。タマモクロスやCozzeneを通じて現在にその卓越したスピードと「白い毛色」を繋げる名種牡馬だ。ちなみにGrey Sovereignの芦毛も母系に入ったThe Tetrarchから受け継いだという説もある。
ステイヤーばかり配合されながらマイル重賞を勝つというあたり、The Tetrarchなのかと思ったりする。

エイダイセルリアは残念ながら?黒鹿毛馬だが、将来繁殖に上がって、またまた菊花賞馬を配合されたりしたら面白いのだが。東振牧場さん、いかがでしょうか四重奏は?

|

« Japanese 2000Guineas | トップページ | 凱旋門とJC »

馬*血統」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/223066/40951378

この記事へのトラックバック一覧です: 四重奏を聴きたい:

« Japanese 2000Guineas | トップページ | 凱旋門とJC »