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いざ、ベルモントへ

北米の話題が続く。
*カジノドライブが土曜日ベルモントのピーターパンS(G2・D9F)を圧勝した。
海外遠征がかつてのような「冒険」ではなくなった昨今ではあるが、日本調教馬がアメリカ3冠路線の主要レースに勝ったのはもちろん初めてで、エポックメイキングな出来事である。

レースをざっと振り返ってみよう。
ケント・デザーモ騎手を鞍上に迎えた*カジノドライブは1番枠、スタートはそれほど良くはない。逃げるのはMint Lane、それに僚馬*スパークキャンドルとReady's Echoが続き、カジノはインの4番手を追走する。通過ラップは400Mが23.08→800Mが46.31。日本風に言えば、1000M標識を58秒といった感じで、いかにもアメリカ的なサヴァイヴァルなペースになった。3~4コーナー中間でスパークが徐々に後退、入れ替わるようにカジノが押し上げていき、直線入り口で前を行く2頭の間を割って出て先頭に立った。
その後は差を広げる一方で、1600Mを1分35秒26で通過し、ゴールでは2着に粘ったMint Laneに5馬身3/4差を着ける完勝。勝ちタイム1分47秒87。

デザーモ騎手は「(兄と姉の)JazilやRags to RichesがどうやってベルモントSを勝ったのか、よくわかったよ。これは面白くなるね、カジノは凄い素質を持ってる。」などとコメント。また藤澤調教師も「まだこれから良くなりますよ。ベルモントSが楽しみです」と語っている。

日本の報道ではベルモントSでの騎手は武豊になりそうだが、仮にBig Brownがベルモントに駒を進めてくれば、その鞍上はデザーモ。手の内を明かした格好にはなるが、そうした駆け引きも含めて楽しみでもある。

アメリカ生まれのアメリカ育ち、国内でたった1戦走っただけの存在である。日本で結果を残した日本産馬の海外挑戦~例えばディープの凱旋門~のように「日本の○×、誇りをかけた挑戦」といった、エモーショナルな文脈を含んだ遠征とは趣が全く異なるのは仕方が無いことだ。異国で新馬を走っただけのキャリア、それも全く違う環境と馬場、レース展開など全てを克服しての重賞勝利だから、その偉業は偉業として素直に称えるべきなのだろう。

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