« 八十八夜 | トップページ | それぞれの戴冠 »

北限

世界各地で注目のG1が行われたこの週末。それぞれの回顧etcは後日まとめて。

土曜日に行われた日本ダービーのトライアル・青葉賞(G3)を制したのは、アドマイヤコマンド。
確固たる主役を欠いた上に皐月賞馬が戦線離脱・・そんな牡馬クラシックだから、この馬にも本番でのチャンスはあるだろう。だろう、けれど・・

 

アグネスタキオンはスピードや切れ味を武器に重賞ウイナーを連発し、偉大なる父SSからリーディングを奪おうかという勢いの非常に優れたサイアーである。仕上がりも早く、今年もクラシックに複数の有力馬を送り込んでいるのは周知のとおりだ。

その反面、成長性はまだ未知の部分があって、初年度産駒の現5歳世代は古馬になってからオープンの勝ち星がない。現4歳ではダイワスカーレットやアドマイヤオーラらが古馬重賞を勝っているから、早熟という表現でラベリングするわけにもいかないが、それら活躍馬は早くから非凡な能力を発揮していたタイプである。

また距離の面で言うと、今までのオープン勝ちの最長が2200m(ダスカのエリ杯とAオーラの京都記念)で、これが今までの北限だった。

アドマイヤコマンドはスローで流れるレースをインの4番手、まったくロス無く直線抜け出すという好騎乗(岡部的騎乗というか)もあっての勝利だが、距離の北限を破ったことは事実である。

あとはこのレースの解釈。「タキオン産駒に勝たれたのだから、レースのレベルはそれほどでもない」とみるのか、「この距離を勝ったタキオン産駒だから強い」と捉えるのか、というところ。
ひねくれ血統オタクとしては「じわじわっていうあの伸び、タキオンていうよりカーネギーぽいよね。青葉賞で好走したカーネギーダイアンとかホオキパウェーブていたでしょ、あのイメージが重なる。距離不安はないけど、大一番ではヒモなんじゃない?」

|

« 八十八夜 | トップページ | それぞれの戴冠 »

馬*血統」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 北限:

« 八十八夜 | トップページ | それぞれの戴冠 »