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悲しみは八点鐘に乗せて

Big Brownというニューヒーローが誕生した今年のケンタッキーダービー。水面下では早くも種牡馬としての争奪戦なり、種付け料の話題といったビジネスサイドの動きも熾烈を極めていることと思う。

チャーチルダウンズではそのとき、勝者の影でひとつの悲劇が起きていた。
2着に入線したEight Bellesが入線後、両前脚に故障を発症し、安楽死となったのである。

 

Eight Bellesは果敢にもダービーに挑んだ紅一点。Unbridled's Songを父に持ち、オークローンパークの牝馬限定戦ファンタジーS(G2)を勝ってここに臨んでいた。単勝約14倍の4番人気に推された彼女は厳しいペースの中で先行し、4コーナーひとまくりのBig Brownにこそ千切られたが、内ラチ沿いを粘り切って2着に残るという大健闘でレースを終えた。しかしトラックを引き上げてくる彼女に、突然の悲劇が襲ったのである。

両前脚の骨折。
騎手は前に投げ出され、躓くように崩れ落ちた彼女は、2度と立つことはなかった。

Eight Bells、八点鐘。
航海中の見張手は、30分毎にシップベルを鳴らす。
4時間の当直が終了となる時間には、8つの鐘の音が響くのだ。
安息の時間が訪れたことを教える澄んだ音。それはまた、「終わり」を意味する合図でもある。

悲劇の牝馬の追悼すべく、来年の第135回ケンタッキーダービーの出走前に「八点鐘を鳴らしてほしい」という署名運動が行われている。

オンライン署名→8 Bells For Eight Belles

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