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2008年6月

Songは抑制されないです

前回のエントリを何ヶ所かで取り上げてもらったおかげで、この数日訪問者数が倍増した(それでも100Hits/日に届かない零細ブログだけれど)。まあちょっと言葉足らずなところもあったので、その補足+αということで。

そもそも血統の構成要素と競走能力の因果関係を明らかにするのが血統理論の目標とするなら、古今東西あまた提唱されてきた論は(科学的な意味において)それを果たせてはいないし、

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その数学が血統を決める

『その数学が戦略を決める』(イアン・エアーズ著・文芸春秋)は、最近読んだ本の中でも非常に興味深い内容だった。企業の経済活動や社会政策立案の様々な局面の意思決定において、統計処理された膨大なデータが活用されている実態を描く内容で、<計算式と法曹の専門家はどちらが裁判の結果を正確に予測できるか>などの事例もわかりやすく、統計学に疎い自分でも抵抗なく読み進めることができた。

さて、このテラバイト単位のデータ処理=絶対計算を競馬の世界に当てはめると、と考える。

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得点王を狙え

一部マスコミでも既報のとおり、今年からアメリカで種牡馬入りしていたハットトリックが、オーストラリアにシャトルされることが決まった。スタッドインする際に説のあった南アフリカではなかったが、両半球での供用にサンデーの評価の高さが窺い知れる。

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青森のチェリー

わが国のサラブレッド生産黎明期から戦前戦中期において、下総御料牧場を中心とした千葉と並び馬産の中核を為していたのは、小岩井農場を擁する北東北であった。ダイタクヘリオス(@山内牧場)が供用されている青森県もその一角としてかつては盛んに競走馬生産が行われていた地域で、数多くの優駿を世に送り出してきた。

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そして去るもの

デビューあれば引退あり、ということは必然で。 稀代のクセ馬にして名マイラー、新聞を読む馬として愛されたダイタクヘリオス。青森は八戸市の山内牧場にて供用されていたが、今春種付け予定だった牝馬2頭が不幸にも急逝し、また加齢による受胎率の低下も相まって、このまま種牡馬を引退する公算が強まったとのことだ。

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新種牡馬予報図

道営競馬を皮切りとしてすでに地方競馬では2歳戦が始まっているが、今週からはJRAでもメイクデビュー(笑)ということなので、新種牡馬の予想なんぞをしてみたい。

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日の出の光よ、笠松を照らせ

今年も幾多のドラマを生んできた春の府中開催、その掉尾を飾るエプソムカップはサンライズマックスが(いかにもステイゴールドらしい)鮮やかな末脚で制した。同馬の「マックス」は祖母にあたるマックスフリートから受け継いだ名であろう。

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アスワンに届いた朗報

雨上がりの散歩道、筒状に白く咲き誇る愛らしい花が目に入ったので、庭仕事をしていた方に尋ねると「カラー」という名の植物と教わった。調べてみるとカラーはサトイモ科の植物で、めしべと思っていた部分が花にあたり、それを覆う白い筒は仏炎苞(ぶつえんほう)という葉の一種だそうだ。

カラーはLily of the Nile=ナイルのユリという別名を持つが、そのナイル川沿いの都市アスワンには競馬界のビッグネームが眠っている。アガ・カーン3世である。

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それは13年目の結実

では問題です。米3冠路線に*カジノドライヴを送り込んで話題となった藤澤和雄厩舎ですが、最初に海外遠征を敢行した馬は何だったでしょうか?

・・というカルトQを秒殺できたなら、あなたはなかなか素晴らしい。答えは1995年の*クロフネミステリーである。

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輝きは色褪せない

共に無敗の両虎ベルモントで相打つなんてことになったら、ドラマでもないベタ・・・・なんてことをKYダービーの前に書いた自分も、まさか本当にベタベタな展開になるとは思わなかった。フィクションならここで、ライバル同士のドラマチックな戦いが2400Mで繰り広げられるところだが、現実はこうも冷徹な結果になる。

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ロシア産馬、就職先が内定す

まだ確定ではないが、例のロシア産馬2頭の入厩予定情報。

ダノンブリッジ→栗東・森秀行厩舎 *現在は三城牧場

ダノンシェル→美浦・萩原厩舎 *現在はノーザンファーム空港

これでいよいよ、ロシアンサラブレッドがJRAで走るという事態が現実味を帯びてきた。

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香港アローズ

圧倒的な強さで2冠を制したBig Brown、日本の新馬戦→米G2楽勝という離れ業をやってのけた*カジノドライヴ。3冠がかかる前者と兄弟3連覇を目指す後者、無敗の2頭が雌雄を決するというドラマチックな構図なのだから、ベルモントSが盛り上がらないわけがない。

アメリカの大一番は後日振り返るとして、イギリスではダービー、本邦では香港からの3頭を迎えての安田記念である。

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和に輪をかけて和

4日に行われた東京ダービーを勝ったのはドリームスカイ。後方から差し切ったレース振りや「スカイ」という馬名は日本ダービーとシンクロしたが、違うのはこちらが10番人気の伏兵だったことだ。

ドリームスカイの近親にはドージマムテキがいる。

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諸行無常のバラ

ディープインパクトに挑んだ薔薇戦士・ローゼンクロイツが金鯱賞(G2)にて故障、予後不良となった。この一族の中でもローズバドに並んで贔屓にしていただけに。合掌。

ダノックスが落札したロゼダンジュの仔(父*フレンチデピュティ)が、ダノンロゼで馬名登録される模様。期待通りというか微妙というか。とにかく期待はしていきたい。

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澄んだ空と巻き舌

アグネスタキオンの北限説を書いた以上、ディープスカイを本命にはできなかった。
外差しがあまり伸びていなかったこの日の馬場での鮮烈な末脚は見事で、前日までの肌寒さから一転した日曜日の深く澄んだ空は、まさにこの馬のためにあるかのようだった。

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