« その数学が血統を決める | トップページ | 情熱の炎 »

Songは抑制されないです

前回のエントリを何ヶ所かで取り上げてもらったおかげで、この数日訪問者数が倍増した(それでも100Hits/日に届かない零細ブログだけれど)。まあちょっと言葉足らずなところもあったので、その補足+αということで。

そもそも血統の構成要素と競走能力の因果関係を明らかにするのが血統理論の目標とするなら、古今東西あまた提唱されてきた論は(科学的な意味において)それを果たせてはいないし、

まあ今後も「そんなの無理」だと思っている。(巷の血統論を頭ごなしに否定するつもりはないので誤解なきよう)

競馬は様々な人間の想いを巻き込んで転がり続ける『物語』であり、血統にまつわる言説はその物語を豊穣たらしめる最高のレトリックである―というのが基本的なスタンス。つまり自分にとって血統論は、<正しいか否か>ではなく<面白いか否か>という評価軸の上にあるというわけ。

まあそんなことを踏まえつつ。前回言いたかったことは、血統と競走能力の「因果関係」ではなく、血統という情報と売却金額という情報との「相関関係」なら、絶対計算で定量化できうるだろうな、というところ。

このあたりに関連してあさ◎さんのエントリではアメリカにおける種牡馬のコストパフォーマンス、すなわち種付料に対する投資効率を評価したサイトが紹介されていたが、これが結構面白かった。

例えば種付け料$10,000以上部門のワースト1はGiant's Causeway。ステークス勝ち馬率の低さを指弾され「大幅に種付料は下落したが、それでも利益を売る水準には達していない」と評価されている。Johannesburg($50,000~$75,000部門ワースト1)は「アシュフォードスタッドは今年の種付け料を一ケタ下げるべきだ」と厳しいが、これなどまだ手ぬるい。

Mr. Greeley($100,000以上部門ワースト2位)は「まったく詐欺的で、買い手は大いに騙されている」だし、Orientate($25,000~$40,000部門ワースト4位)は「確実に損をする方法をお探しなら、この種牡馬をつけましょう」と酷評され、Buddha($7,500以下部門ワースト1)に至っては「牝馬所有者がこの種牡馬でどれだけ損をしたが、想像するだけで怖い!」とバッサリ斬られている始末。

反面、El Prado($50,000~$75,000部門ベスト2)はマーケットの評価や平均獲得賞金が優れていて「すべての面で優秀な数値」であると評価。「市場において健全な収益率を生産者にもたらす、良質な種牡馬の1頭」はSilver Deputy($25,000~$40,000部門ベスト2)。
自分が好きなPut it Backは$75,000以下部門ベスト1で、「勝率20%、ステークス勝馬の62%以上が重賞を勝っている。血統面以上の能力を持つ典型である」と評価されている。

ちなみに今回のエントリ名は、トップサイアーの一角ながら$10,000以上部門ワースト3にランクされたUnbridled's Songを、某翻訳サイトはこう訳したの巻。

|

« その数学が血統を決める | トップページ | 情熱の炎 »

馬*血統」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/223066/41696649

この記事へのトラックバック一覧です: Songは抑制されないです:

» [競馬雑記](競馬の)神はカオスに宿りたもう [傍観罪で終身刑]
●まったり血統派の茶飲み話: Songは抑制されないです ▼自分なりにまとめると、「血統論」と「血統理論」は違うよね、という話になるでしょうか。この辺は言葉の定義なので字面では伝わらないでしょうけど、 様々な形の水の結晶の美しさを語るレトリックが前者 その水の結... [続きを読む]

受信: 2008年7月 1日 (火) 10時42分

« その数学が血統を決める | トップページ | 情熱の炎 »