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恥ずかしがり屋のあいつ

今年の正月に実家へと帰った際、やけに派手な宣伝文句が踊る封筒が自分宛に届いていた。よくある馬券予想会社のDMなのだが、暇つぶしに中身を見ると「独自に必勝法を開発」「極秘情報を入手」「高配当を保証」などといった決まり文句が並んでいて苦笑したことを覚えている。

先日は競馬の必勝を謳って出資金を集めていた「東山倶楽部」が摘発されたというニュースがあった。

ちょっと報道を抜粋させてもらう。(YOMIURI ONLINEより)

競馬の勝ち馬を7割以上の確率で的中させると宣伝し、確実にもうかるといって不正に資金を集めていたとして、愛知、島根県警の合同捜査本部は25日、投資会社「東山倶楽部」(東京都目黒区)の幹部杉畑武容疑者(52)ら3人を出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで逮捕した。 捜査本部は、同社が全国の会員約4000人から約60億~70億円を集めていたとみている。

同社は、馬の血統などを基に7割以上の確率でレース結果が的中する手法「ビクトリー方式」を開発したと紹介。会員1人当たり10万~400万円の資金を集めたが、実際には予想は外れ、06年1月ごろから配当金の支払いが滞るようになり、3700人の退会者への返還金も支払われなくなった。

いい加減な予想で損害を出したから捕まった、みたいにアバウトな理解をしていたけれど、あくまで今回の逮捕は出資法に対する違反。出資法は第2条で「業として預り金をするにつき他の法律に特別の規定のある者を除く外、何人も業として預り金をしてはならない」と定めていて、件の会社は許可もなく出資金を集めたという点において摘発されたということだ。(ただし「手法自体が架空」ということで詐欺罪にあたる可能性もあるとのこと)

まあ確かに予想が外れて摘発されるのなら、巷間の予想屋や競馬ソフト会社、専門誌やスポーツ紙の予想記者はみんな捕まってしまうことになるから、当たり前だ。

このブログに来てくださるようなコアなファンは、血統などを基に70%以上の的中率、というくだりでひと笑い、「ビクトリー方式」という「E電」並みにセンスのないネーミングにふた笑いだろう。

そもそも競馬のような、胴元の下で限られたパイを奪い合う構造のゲームに於いて、必勝法は存在しえない。仮定の話として勝利を導く方法論があったとしても、隠された存在だからこその必勝法なのであって、それが一般化された時点で「必勝」という魔法は溶けて消え去るだけである。必勝法は恥ずかしがりやなのだ。
だから必勝法が本当か嘘かを見破る確実な方法のひとつは、「これが必勝法ですと謳っている方法論は必勝法ではない」ということだ。

しかしまあ、血統好きとしては、どんな「ビクトリー方式」だったのかネタとして興味があったりする。詳細をご存知の方がいらしたら情報提供を。

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