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炭鉱王の試食

平均価格や落札率など軒並み前年比割れという結果に終ったセレクトセールにおいて、バイヤー側で話題となったのはかのPatinack Farmだった。オーストラリアの炭鉱王がまとめ買い、ディープの仔も海を渡る・・そんな分かりやすい見出しはマスコミ的に仕方ないにしても、よく考えると本当に「外国資本が低迷する市場を救った」という文脈だったのかは疑問だ。

Patinack Farmが競り落とした馬を見てみると、アグネスタキオン産駒・ディープ産駒とが1頭づつ、他の4頭は有名馬が並ぶ母系(Winning ColorsだったりFall Aspenだったりチリの名門だったり)という構成になる。
また他の外資でいうと、Blandford Bloodstockがディープ産駒、ダーレージャパンが買ったのもタキオンでありウオッカの下であり自家種牡馬の仔であり、ということになる。大雑把にまとめてしまえば、サンデーの血もしくは世界的な牝系をバックボーンに持つ馬の2種類なのだ。

例えが適切がどうか分からないが、自分が感じたのは「デパートの物産展みたいだな」である。*サンデーサイレンスが傑出したサイアーであったのは認めるけど、その仔はどうかな?後継NO.1のアグネスタキオンと、能力的には文句のなかったディープインパクトの仔をちょいと試しに買ってみようか。それと、この母系なら将来の繁殖込みで損はなかろうから、一応買って帰ろう。まあ普段使いの馬としては高いし買いにくいよね。そんな感じの。

在来牝系や(SS以外の)内国産種牡馬を父に持つ幼駒たちなどは、最初から購買対象にはなっていないのではないか。自分はもちろんセリに参加したわけでもインサイダーでもないので憶測になるが・・
別の言い方をすれば、外資がお買い上げになった馬たちはこの苫小牧のセールではなく、例えばタタソールで上場されていても買い手はつくという層であろうし、そうであれば「日本の馬産の質」が買われたわけではないということだ。

ここまで書いて、皆さんの認識は如何にとネットを見て廻った(相変わらず周回遅れのブロガですな)。見方はやはり様々ある中で、このエントリはほぼ自分と同じスタンスのような感じかなと。確かに馬産のない香港あたりが比較的低価格帯の馬たちを買うようになったら、それは別のコンテクストで語るべき時代なのだろう。

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