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名門発、北へ

覇王CurlinはウッドワードSへの出走がほぼ決まりの様子だ。その父として名を馳せる名種牡馬Smart Strikeと本邦輸入種牡馬の*スキャターザゴールドとは、叔父と甥という血縁関係になる。

 

その*スキャターザゴールド、ウルグアイへの輸出と先般報じられていたが、何らかの事情でこれはキャンセルされ、ロシアに渡るそうだ。

*スキャターザゴールドは父がミスプロ、母が牝馬ながらにしてカナダ3冠を制したDance Smartlyという良血配合。また近親にも先のSmart StrikeやSky Classic、Dancethruthedawnなどの重賞勝ち馬の名が居並ぶカナダ屈指の名門で、スキャター自身もクイーンズプレートなどカナダ2冠馬だ。ただし目だった活躍馬はエリモエクスパイア程度に留まり、シンジケートも解散していた。

そしてもう1頭、*シーロも同時にロシアへと輸出される。*シーロはWoodmanの産駒で、2歳時にグランクリテリウム→3歳でリュパン賞とフランスでG1を2勝。その後転厩したアメリカでもセクレタリアトS(G1)を勝ったという経歴だ。祖母がKorveyaだから、叔父に*ヘクタープロテクターや*シャンハイ、叔母に女傑Bosra Shamというこれまた名牝の出と言ってよい。05年に産駒がデビューしたものの、ニューイヤーカップのレッドドラゴンが出た程度で、残念ながら不発に終っている。

近親に活躍馬や成功種牡馬が多く、自身もG1で結果を出しているから成功の確率は高かろう―そんな共通項を持って導入された2頭ではあろうが、その期待値ほどには結果を残せずに需要が収縮してしまったところまで似てしまったようだ。

今回*スキャターザゴールドと*シーロがどのような文脈で北の大地に迎えられるのかは正直わからない。ただし両馬とも血統的なバックボーン、能力面のレベルなどの裏づけはあるわけだから、環境が変わることでバケる可能性だって大いにあろう。

ロシアといえば例のロシア産馬。*ダノンシェルは登録こそされたが未入厩、*ダノンブリッジは未だJRA未登録である。どうなっているのかご存知の方がいらしたら教えてください。

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