SC一派の覇権は続くか
アメリカのジョッキークラブは先日、北米における07年サラブレッドの種付頭数を発表した。じっくりと中身を吟味する気が起きないほどにサイアーの数が多い(3,638頭!)が、つかみの数字と日本関連なんかはちょっと抑えておこうかと思う。
昨年種付された牝馬は総数で61,262頭で、今年の9月4日までに報告のあった産駒誕生数は34,561頭である。
州別の集計では1位がケンタッキー州(種付21938→産駒15040)、2位がフロリダ州(6489→3593)、3位カリフォルニア(4723→3004)。以下ルイジアナ・ニューヨーク・テキサス・ニューメキシコと続く。産駒数の前年比でいうとケンタッキーは微増だが、それ以外は10%以上減らしている州も少なくない。
さて、個々のサイアーをみてみよう。種付頭数のTOP10は以下のとおりだ。
Stormy Atlantic 199
Johannesburg 195
Wildcat Heir 177
With Distinction 177
Giant's Causeway 176
Tapit 174
Congrats 172
Grand Slam 172
Orientate 168
Chapel Royal 165
さすがというべきか上位5頭をStorm Cat系が占めている。ちなみに種付150オーヴァーした28頭の内訳では、Storm Catとミスプロが8頭ずつ、Seatlle Slew5頭、嵐猫以外のNorthern Dancerが3頭、その他4頭(IncludeやTiznowら)という勢力図になる。Storm Cat御大が死亡引退した今後、どのようにこの父系が発展するか、趨勢に注目だ。
日本絡みでは、やはり49erだけあってSunday Breakが122頭を集めた。またエイシンマサムネ(39)やフサイチゼノン(24)、アグネスゴールド(15)などサンデー系の面々もそれなりに牝馬を集めて健闘している。前年(2006年)にディープやハーツクライが海外で走り、SSの力を披瀝したことによる波及もあったやもしれない。
また*エーピージェットの名はないが、その仔A.P Jetterが種牡馬入りしているようだ。
今年の種付け頭数が出揃ってきた日本についてはまた別の機会にでも触れるつもりだが、日米の比較をすると、やはり彼の地の裾野の広さは感じる。確かに人気を集めるのはStorm Catだったりミスプロだったりと特定の父系への偏りがあるとはいえ、本邦ならあっという間に一ケタへと落ち込み用途変更になりかねない種付け数20~50くらいの「中の下」クラスの種牡馬層の厚さが目に留まる。
競争・淘汰が厳しいのと同時に、この状況はTiznowやBig Brownのような下克上を可能にする下地であり、アメリカ競馬の懐の深さとも言えるのだろう。
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コメント
どうでもいいツッコミですが、
ストームキャットはまだ死んではいないですよ
種牡馬を引退しただけで
まあ種牡馬としては死んだも同然ですけど
投稿: | 2008年9月28日 (日) 00時51分
あ、そうですね、失礼いたしました。
どうでもよくないですので、ご指摘ありがとうございます。
あとコメントいただくときはできればHNをくださいますと
うれしいです。
投稿: りろんち | 2008年9月29日 (月) 00時02分