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感嘆符!!

さまざまな情報にすぐアクセスできる現在とは勝手が違い、かつて競走馬のデータベース的な活字メディアといえば競馬四季報くらいだった。自分の家でも父があの分厚い本を買っては積み上げていた、という光景を思い出すことができる。

四季報は一般ファンに加えて業界関係者(生産者や馬主等)も購読対象となっていたから、飼料や馬具などさまざまな広告も掲載されているのだが、好きだったのは種牡馬の広告(カタログ)だった。

 

一般的には立ち写真に血統表、ブラックタイプ、競走成績、産駒の成績などがまとめられており、そこにキャッチコピーが添えられている。

年度代表馬クラスの実績を残した馬なら
「○○年 年度代表馬」
「チャンピオンスプリンター」
といった表記はまずウリの基本になるし、また種牡馬としての評価も
「日本競馬に偉大なる足跡を残す大種牡馬」(ブライアンズタイム)
このクラスになれば説得力の裏づけが十分にある。

重賞勝ち程度の実績になるとちょっと工夫が必要で、
「毎日王冠、大阪杯などG2レース3勝!!」(サンライズペガサス)
「2度のレコード勝ちを誇った名マイラー」(ウインラディウス)
など、<G1級の潜在能力はあったのよ>というメッセージ。
今秋からオーストラリアで供用されているハットトリックの場合は
「Northern Dancerもミスプロも含まないアウトブリード」
「オーストラリアで供用されたSS系種牡馬はいずれもG1馬を輩出」
となかなか上手く、
来年から海外供用のシーキングザダイヤも「2008年限定」を謳い123頭を集めた。

著名馬の兄弟がウリの種牡馬だと
「無敗の3冠を成し遂げ、2年連続の年度代表馬となったディープインパクトの全弟」(オンファイア)
「年度代表馬アドマイヤムーンの半弟!!」(サブミーカー)
と、すっかり他力本願のコピーとなる。

客観的な実績に劣ればおのずと表現が抽象的にならざるを得ず、また「!!」などの修飾が目立ってくる。
ウソを書く訳にはいかないから、何をどう強調するかというテクニック的な要素も増えてくるわけだ。

例えばサクラメガワンダーが種牡馬入りしたとしたら、私ならこう書こうか。
「驚異のレコード勝ちを含め重賞を2勝したワンダーホース」
「怪物グラスワンダーの最良後継、チトセオー・キャンドルを輩出したサクラの名門!」
「名馬への登竜門!ラジオたんぱ杯(G3)では後に世界を制したアドマイヤムーンを撃破!!」
「弥生賞(G2)ではあの名牝ウオッカ!を後に差し切るスーパーホーネット!!に先着!!!」
まあやりすぎは逆効果だけれど。

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