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Curlin To Stand at Lane's End

今般のアメリカ発の金融危機と世界経済のディセッションが馬産に与える影響を解説するほど、自分は経済に対しても生産業界に対しても知識がない。欧州のセールの一部はモハメド殿下関係が買い支えて暴落は回避したらしいし、競走馬ビジネスはちょっと違う文脈で動く面もあるからなおさらだ。

それでも次々に発表される欧米の種付け料値下げのニュースなどを見れば、ジワジワと多方面から効いてくるんだろうな、というのは私のような素人でもわかることだ。

引退が決まった面々の種付け料も決まってきている。

まだ年内ラストレースへの出走に含みを持たせているCurlinだが、来年からLane's Endで種牡馬入りと正式に発表された。種付け料は$75,000とのこと。父Smart Strikeは今年もリーディングを獲る勢いだが、現在18歳だから孝行息子にバトンを渡すにはよいタイミングではあろう。

一方、Three Chimneys FarmでスタッドインするBig Brownは$65,000。早熟さといいスピードといい、いかにもアメリカ好みな特徴を備えている点などを踏まえるに、むしろCurlinよりも人気が出そうな感じがする。ミスプロ系牝馬に付けやすいのも強みだ。

ヨーロッパでマイルG1を4勝したHenrythenavigatorは、BCクラシックでの好走が効いたか、アメリカ(Ashford Stud )で種牡馬に。BBと同じ$65,000とのこと。佳境に入っている感のあるKingmanboの後継争いに、また1頭の大物が参入と。

そのBCで地元勢を一蹴したRaven's Passは、アイルランドのKildangan Studで€40,000。
同じくダーレー軍団の一員で、英ダービー&チャンピオンS馬のNew ApproachはDalham Hall Studで€30,000である。

ダーレー絡みでいうと、日本のダーレースタリオンコンプレックスは早くも来年の種牡馬ラインナップと種付け料を公開している。7頭の顔ぶれには変化はなく、FEEはアドムーが500万→400万、*ザールが200万→100万、*ディクタットが250万→150万など、やはりというべきか軒並みプライスダウンとなっている。

日本ではシーズンが終っていないこの時期にはまだ来年の動きは公にならないが、世界各国で商売を展開しているだけに、”世界のカレンダー”に合わせたということだろう。

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