その弁護士は勝訴を得られるか?
ダーレーが西山牧場(のハード部門)を買収、というニュース。これまでもシンコーファームや北海牧場などを買収して規模を大きくしてきたから、そのうち名門オーナーブリーダーも狙われるんじゃないかなとは思っていたが、物理的に一番大きいところに来た。
という話題への突っ込みは誰かに任せるとして、マイルCSに出走予定の外国馬を。
地味に来日したのは*ラーイズアトーニー。NatagoraやRave's Passらは結局は辞退となって、北米から1頭というところも去年(*ベクラックス)と同じだ。
来日した*ラーイズアトーニーはカナダを本拠とする4歳のセン馬。2歳11月にデビューしてから前走以外はずっとウッドバイン競馬場で出走を続けていて、3歳時は条件戦などで地道に勝ち星を積み重ね、今年5月のコンノートC(G3・芝1700)で重賞勝ち。9月7日のウッドバインマイル(G1・芝1600)ではKip Devilleらを破って金星を挙げている。
血統は父がSilver Deputy系のCrown Attorneyという種牡馬で母がRahy's Hope(母父Rahy)。近親に目立った活躍馬はいないが、ボトムライン4代前Java Moonが*ブライアンズタイムの全妹で、そこからNijinsky→Roberto→Rahyと大御所が累代で重ねられている。エアシャカール&エアデジャヴー&エアメサイアも同じ牝系の出である。
ちなみに父Vice Regent系×BMSがRed God系という括りで調べてみると、日本では残念ながら重賞馬どころかオープン馬も出ていない組み合わせだ。
Crown Attorneyは現役時、香港ジョッキークラブトロフィー(G2・芝2200)を勝った程度。カナダのオンタリオで供用されていて、この*ラーイズアトーニーが代表産駒の種牡馬である。血統的にも戦歴的にも(ウッドバインマイルは重馬場を早め先等から押し切ったという内容・持ち時計でいうとマイル1分33秒9)ちょっとマイルCSではパンチ不足かなという感を受ける。
少なくとも京都の高速馬場を後方から差し切るような馬ではないから、去年の*ベクラックスのときの同じように思ったが、”Rahyの弁護士”が勝負に絡むとすればある程度先行してというのが条件になるのかな。
*ラクティにしても*コートマスターピースにしても、マイチャンにはなかなか渋い面子が来日してくれている。そろそろ外国馬が馬券に絡んでもよい頃ではあるのだけれど。
2008 Woodbine Mile
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