« スピードと脆さが好きだった | トップページ | 自由と孤独 »

ZのZによるZ

Zaminderは現役時カブール賞(G3)を制した程度の馬で、サイアーとして凱旋門賞馬Zarkavaを出すまでは、「Zafonicの全弟」という紹介のされ方をされる存在だった。

Zafonicは英2000ギニーなどG1を3勝したスピード馬で、種牡馬としてもXaarやZafeenといった一流馬を送り出している。日本で走った代表産駒といえば、*ザカリヤになる。

*ザカリヤは96年イギリス産、サンシャイン牧場の伊達秀和氏が輸入した鹿毛馬だった。
二宮厩舎からデビューした*ザカリヤは新馬→特別を連勝、4戦目のニュージーランドT(G2)を勝利し、続くNHKマイルC(G1)でも*シンボリインディの2着と健闘するなど、父譲りの仕上がりと速さを見せた。
ただし以降はOP特別2着がある程度で長い不振に陥り、勝ち星を挙げられないまま02年に引退している。

引退後はサンシャイン牧場に戻って種牡馬となり、細々と種付けを行っていた。初年度産駒からアロマンシェス(3着・京王杯2歳S)やティンクスヴィル(華月賞)が出たものの、その後のアピールが弱い現状では他牧場からの種付けも集まらなかったようで、今年の8月には用途変更(=種牡馬引退)となってしまっている。

そもそもオーナーブリーダーのサンシャイン牧場だからこそ種牡馬の道が拓かれたのだし、群雄割拠で競争の激しいミスプロ父系だけに仕方のないと自分を納得させつつも、種牡馬引退はマイナー種牡馬ファンとしてもサンシャイン好きとしても残念な知らせではあった。

*ザカリヤは5代母*ローズィドリー(*ハロウェーやDante、Sayajiraoの半妹)からMossborough→Petingo→Diesisとヨーロピアンな血が重ねられている。祖母でチェリーヒントンS(G3)勝ち馬のKerreraにサドラーが配され、そこにZafonicで、Northern Dancerの3×4という血統構成になっている。

ちなみに*ザカリヤには2頭の全弟がいて、97年産のPacinoは独2000ギニー、99年産Dupontも独2000ギニーと伊2000ギニーを勝っているから、この配合馬3頭がいずれも重賞馬という優秀さである。*エタンやTamerettの母であるMixed Marriageがインブリードされるのがミソか。Dupontは南アフリカのNormandy Studで種牡馬として供用されている。初年度産駒は今年2歳を迎えるようだ。

*ザカリヤ=Zachariah。ZarkavaやZenyattaも活躍したお陰で、これほど「Z」という文字を打った年もないだろう。じいっと見ていると「乙」に見えてきて、ちょっと変な感じがする。まあとにかく、ザカリヤ、乙です。

|

« スピードと脆さが好きだった | トップページ | 自由と孤独 »

馬*血統」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/223066/43022928

この記事へのトラックバック一覧です: ZのZによるZ:

« スピードと脆さが好きだった | トップページ | 自由と孤独 »