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JCD回顧

府中の2100mは紛れのないコースとはいえ、やはりダート王者を決めるにはやや芯が外れている。阪神1800mでの施行は、最初に耳にしたときはしっくりこなかったが、パワーだけでもスピードだけでも勝てない総合力を競う舞台設定としてはなかなか良い、そんな思いが日に日に確固としたものとなっていた。

しかしなかなか、面白い顔ぶれが揃ったレースだった。ヴァーミリアンとサクセスブロッケンの世代交代をかけた争いに、南関の最強馬フリオーソ、遠征帰りの*カジノドライヴ、古豪ブルーコンコルド。ワイルドワンダーやワンダースピードらも流れ次第では馬券に絡める実力馬である。

2年前のこのレースで厩舎も父も同じくするアロンダイトの後塵を拝して以来、日本では負けなしのヴァーミリアンが1番人気となったのは当然であった。ただし騎手の乗り代わり、阪神と似た形態のコースでの実績がないという「付け入る先」はあったわけで、それがレースの流れの中でのアヤとなった。

ニューヨークの叩き上げ*ティンカップチャリスが奪ったハナを、向こう正面でサクセスブロッケンがはやり気味に交わしていく。あそこで呼吸をおけないのが若さだったということだろう。

そして*カジノドライヴとフリオーソ2頭が早めに動く。ダートでのポジショニングが重要な地方で戦う(戦った)騎手の本能だったろうし、外から追走するヴァーミリアンを出し抜くにはこれしかないという意識がそこに拍車をかけたのだろう。流れは先団の後ろで追走する栗毛馬とフランス人ジョッキーに、静かに傾き始めたのだった。

わずかな着差だけを見ればコース取りの差という見方もできよう。しかしあれは勇気のある選択だし、脚があるからこそ狭いところを抜けてきたのだ、ルメールとカネヒキリは。パワーだけなら勝る馬もいたろうし、スピード争いなら負けない馬もいよう。ただダート1800という舞台の「総合力」でカネヒキリは最も優れていたのである。別の面から言えば、インから器用に抜け出すのはいかにもフジキセキらしかった。

ちなみに自分の予想は
◎サクセスブロッケン
○ワイルドワンダー
▲フリオーソ
△カネヒキリ
△ヴァーミリアン
世代交代が成り、阪神ダートを得意とする*ブライアンズタイム産駒が突っ込んでくれば、という見立てだった。

しかし現6歳馬という世代は、ダートでの層の厚さが尋常ではない。それに比べて5歳の出走(日本馬)はなく、4歳も船橋のフリオーソだけ。ここまで極端なのもあまりない気がするが・・・・

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