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アンビバな気持ち

エルコンあたりでそれに自覚し、ディープインパクトでハッキリした海外競馬に対する自分の心理がある。

日本馬の海外遠征に際して、「頑張ってほしい、勝ってもらいたい」という気持ちと並立し、どこかで「そんな簡単に勝たないで欲しい」というアンビバレントな願望があったのだ。

理由は単純だ。
私にとって海外競馬は特別な存在というか憧れの対象なのである。
もし日本馬が簡単に海外G1を勝ってしまい、ライトな競馬ファンあたりが「凱旋門賞なんてフツー」「アメリカの競馬って大した事ない」などと言ったりしたら、多分自分の憧れの存在を貶められたような気がしてしまうのだろう。

香港やドバイならまだともかくとして、凱旋門やBCはなかなか手の届かない「魔窟」としてあり続けて欲しいというのがハンパな海外競馬オタの希望なのである。

(しかし「凱旋門フツー」という意識じゃないと凱旋門は勝てないのだろう。自分が仮に調教師だったら、劣等感混じりのビビリで、レース前から負けているということでもある)

そうしたアンビバレント願望はかつてはJCのときにも持っていた気がする。日本に敵なしだったメジロマックイーンが捻られたときなどは、「マックイーンでもダメか」という失望と同時に、世界の競馬の底の深さにゾクゾクとした畏れと喜びも覚えたものだ(だって3歳の可愛らしい顔をした牝馬が、マックを並ぶ間もなく差すし!)。

ここ10年ほどのJCは、日本調教馬のレベル上昇に加えて、レースそのものの地盤沈下(香港やドバイの充実だったり、相対的な賞金の低下だったり)もあり、日本馬が勝つことが至って普通のこととなっている。それ自体悲しむべきものでは当然ないのだが、もはやJCが自分にとってかつてのような特別なレースではなくなってしまったのも事実である。

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