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シアトルの黄昏

記念すべき第1回カペラステークスを制したのは*ビクトリーテツニー。3歳時からUAEダービーに挑戦するなど素質を見込まれていた存在は、ミスプロ得意の湿ったダートとヨコテンらしい騎乗で、鮮やかな重賞初勝利となった。

父のGone Westは日本での大物が出なかったため、ミスプロの中でSeeking the GoldやKingmambo、Woodmanらに比べて地味感が強かったが、堅実なスピードを伝える父系として見直され、*ザールや*ケイムホームなど後継サイアーが相次いで導入された。今年はElusive QualityやZamindarが大物を出すなど、もはやミスプロ系の主流といっても過言ではない存在感をみせている。

さて、Gone West産駒といえば先日、フサイチレオンも種牡馬入りが発表された。フサイチレオンは母*シアトルサンセットがノーザンファームに輸入されて産んだ持込馬。04年のセレクトセールで2億9400万円という破格の値が付いて関口オーナーに落札されている。

レオンの祖母Weekend in Seattleはプリークネス馬*Summer Squallの半妹、そして年度代表馬となったA.P.Indyの全妹にあたる。ボトムラインを手繰れば*ゲイメセンやLemon Drop KidやRaja BabaやFoxhoundや・・と、いくらでも著名馬が出てくるというGay Missileの牝系なのである。

A.P.Indy(=Weekend in Seattle)はプリキロの娘Somethingroyal2×4という母にSeattle Slewを付けてBold Ruler3×5とし、俗に言うナスキロのニックを最大限に強調した形。レオンはそこにDanzigを挟んでもう一度Secretariat(を持つGone West)という戻し配合的な血統構成になっている。

個人的にはあまり好みではないアメリカンなスピード血統ではあるが、少なくとも配合の意図というか方向性は非常にシンプルではっきりしている。

8戦2勝のレオン、これだけの牝系のバックボーンだからこそ種牡馬のオファーがあったということであろう。

ちなみに3冠馬Seattle Slewの名はオーナーの出身地シアトルに由来するというが、この港湾都市は日本との繋がりも深い。かつては横浜と結ばれた定期便が経済発展の一翼を担い、現在イチローが所属するマリナーズの本拠地として、あるいは日本でも市民権を得たシアトル系カフェ発祥の地として知られている。

シアトルの港が夕暮れに黄昏れるころ、太平洋の上でその太陽の光は日本に降り注いでいる。
*シアトルサンセットにGone West(西に去りぬ)という血統の馬は、来るべくして日本に来たということだろうか。

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