今、ここで楽しむ
職種によってそれぞれではあったろうが、自分の場合今年の年末年始が9連休だった。
仕事納めのときには「あーやっとゆっくり休める」と安堵したのだが、普段長い休みに慣れていないせいか?新年を迎えるあたりでちょっと中だるみというか、ちょっと休日に飽きたような感覚があった。
フランス人と結婚して彼の地に暮らしている知人がいる。かつてヨーロッパに旅行した際、そのかなり田舎に住んでいる彼らの家に数日世話になったのだが、1週間のスケジュールをせわしなくこなす自分たちに対し、向こうで出合った人々は決まってこう驚くのだった。
「たった7日間!」
そして出発前夜遅くまで仕事をし、帰国翌日には出社するというスケジュールを聞くに至っては、呆れて目を見開くのである。
まあ日本には長ーいバカンスやクリスマス休暇といった習慣はないし、そのあたりは国民性の違い・文化の違いであるから、一概に良し悪しというものではない。しかしフランスだけではなく北欧でも体感したこととして、仕事以外の時間(休暇であり休日であり帰宅後であり)の楽しみ方が、非常に豊かなのである。
青空の下で家族とお茶を楽しんだり、友人宅ではゆっくり食事を楽しみながらギターを弾いたり・・テレビやゲームなどなくても笑顔があふれ、遠方から来た東洋人に対しても歓迎を表しつつも過剰なもてなしがない。お金はさほどなくとも、気負いも見得もない。だからこちらも自然体で楽しめるのだった。
「今、ここにいる自分を楽しむ」
という、そのとき感じた暖かな感覚を、この年頭に思い出した。
世知辛い世の中だからこそ、今年はこれを大事にしたい。
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