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剛毅のドン

'09新種牡馬外伝 - アドマイヤドン

Wikiのベガの項には「桜花賞のパドックでベガを見た馬主の近藤利一は吉田勝己に1億円で譲ってほしいと交渉したが、断られた。しかし、ベガの仔は売ってもらえるように約束できた」との記載がある。

この逸話の信憑性は不明であるが、アドマイヤベガ&ボス&ドン3兄弟の活躍を鑑みるに、あながちフィクションではなかったのかもしれない。

ダート偏重型*ティンバーカントリーの産駒でJCダートなど大事な星を取りこぼした戦績などから、ドンは華々しい活躍をした兄のアドマイヤベガと比して、地味な評価されている側面がある。しかし2歳時に1分33秒8というタイムで芝マイルG1(朝日杯)を制しているように、仕上がりの早さと芝にも対応できるスピードも併せ持っていたのを忘れてはなるまい。

また、SwapsやTom Fool、Hyperion(多重に仕掛けられたその母Seleneの効用も)などの血も加点と言え、案外と対サンデー系牝馬の万能型種牡馬として重用されるべき存在ではないか、とは思う。

さて、アドマイヤドンの「ドン」はイタリア語のdon(英語のMrにあたる)で、俗には「首領」とか「ボス」といった意味で使われる。近藤利一オーナーは意に沿わない騎乗をした武豊すら干すその剛毅、セレクトセールなどでみせる太っ腹、髭をたくわえた風貌などなど、いまどき珍しく「ドン」という表現がピッタリくる稀有の存在だ。

さらに言えば、昨年、大相撲の朝青龍の病欠騒ぎの際には有力支援者という肩書きでテレビに登場した近藤オーナーだが、あのくらいの貫禄がないとタニマチという言葉は似合わないというものだ。

芝で勝ちきれない時期に、ふと「アドマイヤ鈍」と頭に浮かんで苦笑したのを思い出す。そして「アドマイヤ丼」と空想は展開し、どんなドンブリものなのか、近藤オーナーのことだから高級食材てんこ盛り丼に違いない、などと。馬主がみな近藤オーナーのようだったら収集がつかないだろうが、しかしああいう剛毅なドンキャラ馬主がいなかったらそれは寂しいのだろう。

*さすがにフォローが苦しく、やっつけエントリが増える気配です。どこまで頑張れるか・・

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