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王、イタリアに渡る

'09新種牡馬外伝 - ボーンキング

毎年のように高値で取引される*ファンジカの仔についてちょっと書いたことがあったが、期待の大きさという意味でいえば*バレークイーンの仔たちも負けてはいない。セールに上場されれば必ず1億円を越える落札となるし、POGでも毎年上位人気に支持されている。

兄フサイチコンコルドは3戦目でダービーを勝つという離れワザをやってのけた奇跡の馬。祖母のSun Princessは英オークス勝ち馬で、またSadller's HallやPetrushukaらのG1ウイナーが近親に並ぶ欧州の名門母系。昨秋のBCクラシックを勝ったConduitもこのボトムラインである。またグレースアドマイヤからリンカーンやヴィクトリーも出ていて、活力という意味では申し分はない。

そうした背景もあっての”支持率”の高さなのだろうが、しかし*バレークイーンの産駒は当たり外れが非常に大きい。フサイチコンコルドは別格、かりにも勝ち星を挙げたネオクラシックやメガトンカフェはまだよいとして、ピタゴラス・ボレロ・フサイチミニヨンなどは素質馬として注目を集めたものの、活躍どころか大差負けでキャリアを終えている。

気性が難しいのか、あるいは仕上げにくい体質をしているのだろうか。今年のアンライバルド(父ネオユニヴァース)は若駒Sを快勝してクラシックに名乗りを挙げた。どこまで「実」が「名」に迫れるか注目されるところだ。

そんな*バレークイーンの産駒の1頭、*サンデーサイレンスを父に持つボーンキングは2000年12月阪神の新馬戦でデビューした。芝2000Mで争われたこのレースは、無敗の皐月賞馬にして8年後にはリーディングサイアーに輝くアグネスタキオンの初陣として知られているが、名牝ロジータの仔・リブロードキャスト、後に重賞を勝つメイショウラムセス、セールで2億円近い値がついたアドマイヤセレクトなどの評判馬が顔を揃える中で、堂々一番人気に推されたのがボーンキングだった。

ボーンキングはダービーや天皇賞(春)などでは勝ち馬と差のない競馬をしており、中長距離戦でのポテンシャルと可能性を感じさせるのと同時に、軽快さや斬れる脚には欠ける面があって、良くも悪くも日本では結果の出ていない長距離砲・サドラーの影響を感じさせる存在だった。

まあそんなボーンキングだから、元記事にも同じ主旨のコメントがあるように、種付け頭数が12頭(08年)にまで減った本邦から既報のとおりヨーロッパに渡るというのは良い意味での転地になろう。馬場を考えれば英愛かドイツなんてよさそうな感じもしたが、イタリアと日本は*トニービン、*ドクターデヴィアスなどなど相互に相性がいい点があるから、意外な成功もあったりして。

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