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伝説の第2章

'09新種牡馬外伝 - カーム

常に付きまとう話題がその落札価格になる。
2000年のセレクトセール、父*サンデーサイレンスに母*フランクアーギュメントという当歳牡駒に付いた価格は3億2000万円。これはバブル華やかし時代の1989年にサンゼウスが記録して以来の3億円越えだったし、当歳馬に限って言えば当時の最高価格だった。

落札者が”ビッグマウス総統”ことマイネルの岡田繁幸氏だったことも話題に拍車をかけた。
このときのコメントは「予算は2億から2億4000万円だったが、実際に見て、こんな馬には二度と会えないと思った」というもの。*サンデーの後継馬と考えての購入だったと伝えられた。

ところで、同じ年のマイネル軍団には*マイネルエクソンがいた。募集前から海外挑戦を明言し、「国内で賞金を獲得したほうが良いとお考えなら出資を見送っていただきたい」という伝説の?ビッグマウスで有名になった馬である。

しかして・・カームも*マイネルエクソンもJRAでは未勝利に終わり、口の悪い向きからは「岡田のビッグマウスは駄馬フラグ」なんて揶揄されることになるのである。

ただしカームについて言うと、素人目にも*サンデーサイレンスにそっくりな馬体は素晴らしく、大きな故障を負う前の調教の動きもまた出色であったと言われている。仮に天性の素質が故障により発揮できなかったのであれば、青森の山内牧場で供用されているこの黒鹿毛馬に、今度はサイアーとしてスポットライトが当たる日が来るのかもしれない。

ちなみにカームの母*フランクアーギュメントは芝2400のフラワー招待H(GⅠ)3着が現役時の代表的な成績となる。このときの勝ち馬Shaimaは名牝Oh So Sharpの娘であり、自身の仔に英セントレジャーなどを勝ったステイヤー・Shantouがいる。

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コメント

カームは私もセレクトセールで見ましたが、今でも記憶に残っています。

セールでは他にも多くのサンデー産駒が出ていましたが、私はこの馬が一番好きでした。

私に限らず、この馬に天稟を感じた人は多かったと思います。

サンデー産駒らしいやや薄い馬体ながら付くべきところにはじっかりと肉付きがあり、抜群のしなやかさとバネのきいた歩きをするその馬は、私から見たら抜けた存在でした。

でも高額で落札したそういう素質馬が、ケガをして稼げずに引退することもある。

自分もそういう世界で仕事をしているとはいえ、全く恐ろしい世界というか、だからこそ様々なドラマが生まれるというか…。(苦笑)

投稿: kayhon | 2009年3月30日 (月) 21時27分

そうですよね。
自分などは報道なんかでセリで何千万という価格に慣れてしまっているところもありますが、リアルな世界で考えれば物凄い金額です。

値段と成績が必ずしも比例しないのが競馬の面白さだよね、なんて気軽に言えるのも、私たち素人ゆえではあります。

投稿: りろんち | 2009年3月30日 (月) 22時10分

以前取り上げていただいたGailyの4×3の血を持つキタノヤマンバの一歳もカーム産駒です。
今年は重賞馬アトムピット、それとハセノレジーナが出産し、カーリアン半妹とアグネスデジタル牝馬が出産を控えています。また重賞勝ち馬の半妹も複数配合するので数年後が楽しみかもしれませんね!

投稿: 青森人 | 2009年4月27日 (月) 12時42分

青森人さん、はじめまして。
もしかして「山」さんですか?間違っていたらごめんなさい。

山内牧場さんでは、エスプリシーズも面白いなと思ってちょっと注目しています。

投稿: りろんち | 2009年4月27日 (月) 23時23分

バレちゃいましたね(汗)
カームとエスプリシーズは期待の種牡馬です。もちろんウインマーベラスもレギュラーも(^^ゞ
今年もさることながら、来年以降の配合は更なる期待の配合になる予定です(*^o^*)

投稿: 山 | 2009年4月28日 (火) 00時43分

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