絶対に負けない逃げ馬
メンデスの法則
①*メンデスのように芦毛遺伝子をホモ接合型で持ち、全ての産駒が芦毛に産まれる種牡馬の遺伝法則。*ゼダーンや*ラナークなどもこれに該当する。ヘテロ接合型のクロフネなどは俗に半メンデスの法則と呼ばれる。
②*メンデスが日本に輸出後、産駒のLinamixがフランスでリーディングサイアーに輝いた。転じて「他国に輸出したとたん、その種牡馬の産駒が活躍する」現象を示す。
さて、この有名な法則以外にも競馬界には様々なセオリーが存在している。
ハインリッヒの万馬券法則
1つの万馬券の陰には29の当たり馬券があり、その背後には300のハズレ馬券が存在する。数理馬券学者のハインリッヒ博士が提唱した法則で、万馬券を取るためには地道に損を重ねる必要があることを統計学的に証明した。
パブロフの馬
ロシアのアレクサンドル・パブロフ師が考案した調教法。調教のゴール地点を先頭で通過したときのみ上質の飼葉を与え続けると、その馬は騎手が指示しなくてもゴール板を認識するようになる。ジャパンカップで*コタシャーンに騎乗したデザーモ騎手がゴール板を誤認した事件にヒントを得たという説がある。
フレミング左廻りの法則
人間が行う競技(陸上のトラックや野球のベースなど)は左回りで統一されているが、競馬は競馬場によって廻りが混在している。動物の運動生理学上は左廻りが自然であり、右廻りで結果が出なくても左廻りで良績を残した馬の方が、繁殖成績が優れていることをオーストラリアのフレミング牧場が主張している。
ピタゴラスの定理
フサイチコンコルドの弟で*サンデーサイレンス産駒のピタゴラスはセレクトセール最高額(1億8900万円)で取引され、POGでも人気を誇ったが、デビュー戦で大差負けを喫して引退した。このようにセール最高価格馬は押しなべて期待に応じた活躍ができない定理。
フサイチゼノンのパラドックス
フサイチゼノンの関係者が、「絶対に負けない」と考え出した逃げ戦法。
ゼノンがA地点で5馬身リードしているとする。後続馬がA地点まで到達したとき、すでにゼノンは4馬身先のB地点を走っている。後続馬がB地点のゼノンの位置まで到達してもすでにゼノンは先のC地点にいる・・・・・この繰り返しで、ゼノンは永遠に差されないという論法である。
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コメント
シュレディンガーの馬
巨大な箱(競馬場)の中で行われるレースを観測できない場合、馬券購入者にとっては、箱の中の結果を観測するまでは当たり馬券と外れ馬券が半分ずつに重なり合った状態で存在している、という比喩のこと。
投稿: 佐野量子力学 | 2009年3月14日 (土) 06時50分