鹿児島に来た”山師”
'09新種牡馬外伝 - カオリハイパー
日高の生産者が母体となっている一口馬主クラブのヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン。
正直なところあまり相性が良いとは言えず、今は退会してしまったのだが、自分が社会人になって最初に会員となったクラブだった。
ユニオンを選んだ理由の一つに馬名がある。自分はウイットに富んだ馬名が好きで、できれば特定の冠名が無い方がというのがクラブ選びの今も変わらない基準になっているのだ。
ユニオンの馬名で忘れなれないといえばアレ。
好きなCaerleonの牝馬に父がこれまた好きな*ウォーニングという血統の牝馬が募集されたとき、これは出資しようと思っていたのだが、経済的な問題もあって迷っているうちにタイムオーバーになってしまった。あー、*ウォーニングの牝馬だからウォーニングムスメなんて名が付いたらオモロイのになあなどと思っていたら、本当にその名になってしまったのだった。まだモーニング娘に神通力?があった時代である。
*フォーティナイナー産駒のカオリハイパーはそのウォーニングムスメの一つ上の半兄にあたる。
青森産というとどうしても地味なイメージになるが、母の*カーメリンはサセックスSや愛1000ギニーを勝ったMarlingの半妹だし、祖母もスプリントG1馬となかなかどうしての良血なのである。生産の諏訪牧場はさらにスピードを注入しようとしたのだろう、アメリカンヤンキー系サイアーの代表格*フォーティナイナーとの組み合わせを繰り返していて、*カーメリンの8頭の産駒のうち実に5頭がこの配合になっている。
カオリハイパーはかつては*ファイヴナカヤマやオースミロッチを供用していた吉永牧場で2009年現在も健在だ。
金脈を求めて鹿児島にやってきた山師、現代のフォーティナイナーズである。
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