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存在するだけで。

'09新種牡馬外伝 - テツノセンゴクオー

より速くより優秀なサラブレッドを作り出すために、優れた競走能力や血統的魅力を持った牡馬を種として残すのが、つまるところ競走馬生産における種牡馬である。だからそもそもはファンであった女性の手に渡って高知で余生を送り、

その愛情によって種牡馬登録したという経緯のテツノセンゴクオーは、そういう意味でいえば
文脈が違うということだろう。

60年代に本邦で一大勢力を誇ったRockefellaの父系も、自分が競馬を始めたころには既に過去のものとなりつつあった。かろうじて、”白いハイセイコー”なんて呼ばれたハクタイセイ(皐月賞)や過酷なローテを走ったイイデセゾンあたりをリアルタイムで見た程度。テツノセンゴクオーにしても、地方競馬ニュースで名を見て「この父系がまだ残ってるのかー」と思った程度だった。

種牡馬としての活動は元記事にあるようにちょっと実態がわからない点もあるのだが、すくなくとも健在であるというだけで、ちょっと驚きに値するとは思う。

テツノセンゴクオーの戦歴を見ていて懐かしいのは2002年に廃止になった新潟県の三条競馬だ。

今から15年ほど前だったろうか、仲間と夜中の高速を飛ばして遊びに行ったことがある。府中に慣れていただけに、あまりに小さなそのトラック(1周1000M)や内馬場が畑になっているのにも驚いたが、一番の思い出となっているのは開門前の光景。朝早く着いてしまいスタンドを勝手に散歩していたら、集まってきた馬券売りのおばちゃんたちが野菜などを並べ始め、即席の朝市?が始まったのだ。あれはほのぼのしていてよかったなあ・・

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