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2009年5月

Casablanca

かつてカフェアメリカンという馬がいた。

カフェといっても西川カフェ軍団ではなくエルコンの渡邊隆氏がオーナーだ。
父マンハッタンカフェからの命名なのだろうが、サッカー関連や曲名などの馬名が多く、あまり父母の名のを拝借しない渡邊オーナーにしては安易なネーミングだなと思っていた。

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ブエナ化する脳

・・・・なんて新書ベストセラー風のタイトルにしてみたりして。意味なし。

で、ブエナビスタ。
あの馬場とペースで差し切るのだから、その能力にケチをつけるようなレベルではない。むしろレッドディザイア陣営に同情したくなるようなレースではあった。

ブエナは自分の中の表現でいうと、強さの幻想をまだ纏ったままの名馬である。

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新型インフルに思う

新規の感染者数が減少に転じたことで、峠は越えたという見方も出ている今般のインフルエンザ騒動。自分の職場でも対人対応をする場面ではマスクを着用するよう指示が出たりとバタバタ感が否めないところだった。

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シュヴァルツな予想で

桜花賞の4コーナー、普通のA級馬でもあれは届かない位置だ。鞍上はその牝馬が「S級」と確信していたからこその騎乗だったろうし、観る者の一抹の不安は数十秒後、驚嘆のため息へと変わることとなった。

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ひなぎくが咲く季節

アガ・カーンの名花Zarkava。アメリカはZenyattaに続いてRachel Alexandraの衝撃。日本でもダイワスカーレット、今年のブエナビスタ・・
ここ数年は、世界各地で瞠目すべき牝馬が次々と登場しては大輪を咲かせている。

もちろんウオッカもその筆頭に名を連ねる存在と言ってよいだろう。ドバイの消化不良を府中で晴らし、溜飲を下げるという表現がピッタリの快勝だった。

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リッチ VS ニッチ

山内牧場つながりでもうひとつ。

元々は軍事作戦において開発された戦略のロジックである「ランチェスターの法則」は、現代ではその考え方が企業活動の分野にも広く敷衍されている。そのベースとなる数式等はここらを参考にしてもらうとして、

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犯人は教えてあげない

こんなことを書くとオヤジの証拠といわれるが、年齢を考えればまあその通りだから気にせず書こう。

最近の新卒社員たちの多くは経済観念がしっかりしていて、考え方も合理的。仕事を教えれば覚えが早く言われたとおりにコトを進めていく。総じてマジメだ。

とはいえ物足りなさを感じる点もある。

例えば何かしらの課題に対応を考えなければいけない場面で目立つのが、”結局どうすればよいのか”という類の質問だ。

自分たちが今取り組んでいる仕事の意味や、問題を乗り越えるための考え方を訊かれればヒントの引き出しはいくつもあるのに、どうもプロセスではなく結論だけをインスタントに手に入れたいという傾向が強い。

推理小説で言えば、自分でストーリーを楽しむのではなく、最初から犯人を教えて欲しいというようなものだ。

社会人1年目ならまだ仕方ないのかなと思う。自分も最初はそうだったかもしれない。

でも2年目3年目、後輩の面倒もみはじめる彼(彼女)らが、育ちすぎたキュウリのように見た目立派で中身スカスカなままでは情けない。

「どうすればいいですか」
意地悪な先輩は、笑顔でこう返すことにしている。
「どうしたい?」

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南関プリンセス

南関東牝馬クラシック第2弾、大井の東京プリンセス賞はネフェルメモリーが制した。

ネフェルメモリーは北海道から転厩してから2歳優駿牝馬→桜花賞と連勝し、本命としてこのレースに臨んでいたところだ。チャームアスリープ以来の3冠も期待できる強さである。

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別れの美学

KYオークス圧勝のRachel Alexandraが売却され、アスムッセン厩舎に移籍したそうだ。ビジネスとは言っても、やはり日本の競馬に慣れていると、あれだけの馬をなぜ・・と感じてはしまう。

早くもプリークネスSに参戦するとか、引退後は新オーナー所有のCurlinを付けるとかいう報道もあるが(仮想血統表はこんな)、そんな中でWiggins調教師が、名牝との別れを悲しむ妻に言ったセリフが結構泣かせる。日本語にするとクサくなるのでから原文のまま引用しておく。

“My wife was hurt (when she heard Rachel Alexandra was sold), because she knew it was hurting me,” Wiggins said. “I talked to her this morning, and I told her the sun was going to rise just like it does every morning. Time does a whole lot no matter what it is, and we have a lot to be thankful for, so we keep thinking about that.

“When you walk by and see that empty stall, you can’t help but think what was in there. It’s tough—it’s hard, but that’s just part of the game, and we have to realize that,. But we did have some great times with her, so we’re appreciative of that.”

(元記事はこちら)                                 

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その先の頂点へ

この季節の府中は緑が目に眩しく風もさわやかで、最も好きな開催だ。

注目馬ヤマニンウイスカーの応援がてらプリンシパルSを観に行ってきた。
残念ながら5着に終わったウイスカーだったが、まだ力を持て余している感じもあった。これからに期待だ。

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ラフィアンが初めて見た光景

本調子とは思えないホクトスルタン、逃げるしかないテイエムプリキュア、人気馬アサクサキングスは展開に注文が付く。しっくりこない要素が折り重なって乱ペースになろうという読みはあった。ならばEl Gran Senor≒*アンティックヴァリューのパワーが活きてくるアルナスラインに◎、という見立ても的外れではなかったと思う。

ただ、マイネルキッツは視界の中に入ってはいなかった。

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涙雨は止んだ

雨が降っていた。
その日の朝、チャーチルダウンズには涙雨が降っていた。
ちょうど1年前に命を落とし、マグノリアの下に永眠するEight Bellesを空が悼んでいた。

ケンタッキーダービーの当日第7レースにEight Belles S(G3)が行われた。昨年までLa Troienne Sだった3才牝馬限定戦は、かの牝馬の名誉をたたえてレース名を変えていた。

そのEight Belles Sを制したのはFour Gifts。
喜び、憤り、悲しみ、楽しみ。競馬が私たちに与えてくれる”4つの贈り物”が、記念すべき第1回のレースの勝ち馬というのも何かのメッセージだろうか。

涙雨は、Eight Belles Sが発走するころには止んでいた。

いつまでも悲しんでいないで。私の死は無駄にはならないから。
彼女がそう言っているようだった。

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金メダリストの底力

国内の競馬をチェックするのが関の山で、海外はほとんどフォローできていない今年。復習もかねてざっとおさらいしてみながら気になったことなど。

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