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リッチ VS ニッチ

山内牧場つながりでもうひとつ。

元々は軍事作戦において開発された戦略のロジックである「ランチェスターの法則」は、現代ではその考え方が企業活動の分野にも広く敷衍されている。そのベースとなる数式等はここらを参考にしてもらうとして、

端折っていうと戦力に勝る強者は、相手に追随し、大きな市場において数量戦・総力戦に持ち込むのが勝ちパターンであるとされる。

日本の馬産界で社台グループが採っている戦略はまさにこの「強者戦略」ということになろう。流行血統の名馬を次々種牡馬として導入し、世界中から良血の繁殖牝馬を集め、設備投資も惜しまない。社台ばかりでつまらんという人もいるが、質量両面で圧倒するストラテジーは正しい選択なのだ。

これに対して、戦力に劣る弱者はどう闘ええばいいのか。
基本的には強者との差別化を図り、物量の争いにならないニッチな市場において集中的な資源投下を行い、接近戦に持ち込むことが「ランチェスターの弱者戦略」である。

とまあエラそうな能書きを垂れてはみたが、何を言いたいのかといえばエスプリシーズのことだ。

青森の山内牧場で供用されているエスプリシーズは、現役時は交流重賞・川崎記念の圧勝を含めて川崎競馬場では特筆すべき強さを誇った個性派だった。種付け数は少ないものの、今年3才となった初年度産駒は出走した4頭が全て勝ちあがっていて、エスプリオールなど特に川崎では強い競馬を見せるのも興味深い。

繋養は青森。Alydar父系、Raise a Nativeのクロス。*スマコバクリークやアアセイコーや*アレツといった累代種牡馬の野暮ったさ。良し悪しは別として立派にリッチな大手とは差別化されてはいよう。

正面から向き合ったらとても敵わないだろう社台にもニッチな戦場なら白兵戦を挑める。弱者戦略という視点で言えば、この際「川崎向け種牡馬」なんていうウリ文句もエスプリシーズには面白いんじゃないだろうか。

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馬*血統」カテゴリの記事

コメント

エスプリシーズは本当に雄大でバランスの良い馬体を持っているのが特徴の馬です。エスプリオールには父同様、川崎でも他の南関競馬場でも、大きなところを獲って欲しい馬だと思います。
今日、トレーニングセールでカーム産駒が510万円で取引されていました♪是非中央でデビューして勝ち上がって欲しいと思います♪

投稿: 山 | 2009年5月18日 (月) 15時27分

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