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ロードス島からの使者

"It is all greek to me."

直訳すると<私にはまるでギリシャ語だ>となるが、これはシェークスピアが作品中で用いてから広まった表現で、<わけがわからない>を意味する言い回しだ。理解不能なものの比喩に外国語を用いる手法は他にも多く、フランスでは"C'est du chinois=それは中国語だ"、イタリアでは"Per me è arabo=それはアラビア語だ"なんてものもあるらしい。

そのギリシャといえば大オーナーブリーダー・ニアルコス一族が有名だが、自国における生産や競走となるとほとんど情報がない。だから先日イギリスでギリシャ産馬が勝っていたのも珍ニュースの部類に入るのだろう。

5月30日にヘイドック競馬場で行われた5ハロンのリステッド競走のJ.W. Lees Achilles Stakes、勝ったのはギリシャ生まれの5歳牡馬Ialysos。Ialysosは07年2月にギリシャのマルコポーロ競馬場でデビューしてから7戦7勝と敵なしの存在で、ギリシャ人のオーナーMarinopoulos(Keltosなどの馬主)は新たな戦いの場を求め、同馬を渡英させたというわけだ。現在はルカ・クマーニ師が管理している。

Ialysosの父は、ゴドルフィンの一員としてスプリンターズSにも来日し3着に健闘した*ソーファクチュアルだ。イギリスで種牡馬入りしたものの殆ど鳴かず飛ばず状態だった彼の名を、こんなカタチで目にするとは思わなかった。

サイズ感を無視して例えれば、マイナー種牡馬を父に持つ地方で負けなしの快速馬がJRAに移籍し、オープン特別を勝ったというようなところだろうか。

今後はジュライカップやキングズスタンドSといったスプリントG1にも挑戦する意向のようだ。Overdoseともども、歴史あるロードス島の地名を冠したこの異邦が、どこまでやれるか注目したい。

そういえば90年代初頭、アメリカにずばりItsallgreektomeという活躍馬(ハリウッドターフCなど)がいた。日本語で言えば「チンプンカンプン」てなところで、あれって当地ではオダギラーな馬名だったのかななどと思ったり。

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