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結晶はどこまでも渋く

1927年創設という長い歴史を持つグランド牧場。最近は生産頭数も年間50頭を越え、繁殖のみならず育成牧場を展開するなど、日高有数の総合競走馬牧場として発展を遂げている。

オールドファンにはJRA全競馬場の重賞を渡り歩いた”女旅役者”ヤマノシラギクが海馬に刻み込まれているだろうし、

最近なら13番人気で春天に穴を空けたスズカマンボ、ダート1800で気分が乗ったときだけ激走するスマートボーイなど、生産馬にはなぜか個性派が少なくない。

さて、今年の地方2歳戦線はビッグバンが北海道2歳優駿を、ラブミーチャンが兵庫ジュニアグランプリを勝つなど、グランド牧場生産馬の活躍が目覚しい。道営所属でありながら南関東に遠征し鎌倉記念→平和賞と重賞を連勝したスマートボーイ産駒ナンテカも、その1頭である。

ナンテカの父スマートボーイは導入時からグランド牧場が深く関ってきた*アサティスと、同牧場が輸入した1961年生まれの*アマリティユードを基点とする牝系とから生まれている。

この*アマリテュードの末裔からは桜花賞2着のタマモコトブキや、北海道2歳優駿の勝ち馬で後にアメリカの重賞(ダリアH)を勝ったこれまた個性派フェスティバルなどが出ていて、近年のグランド牧場の歩みを象徴するボトムラインだ。

一方ナンテカの母のウェスティンタイムも、ボトムラインを遡上していくと*アマリテュードにたどり着く。つまりナンテカは同牝系同士の配合で、クイングランド≒グランドアローの全姉妹が4×5でクロスされていることになる。

渋すぎるというかグランド牧場の歴史そのものとも言うべきナンテカの血統は、サンデー系サイアー×輸入繁殖が幅を効かせる中で非常に味わい深いものだ。さすがに芝のスピード競馬でどうこうというタイプではないが、どこまでダートで存在感を誇示できるのか、ちょっと注目していきたい。

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